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最新タブレット購入術 iPad以外の選択肢はありか?

西田宗千佳のデジタル未来図

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NIKKEI STYLE

タブレットは便利な機器だが、スマートフォンほど生活に必須か、というとそうでもない。だが、機器のコストパフォーマンスは向上し、購入しやすい良い製品が増えている。特に第7世代iPadの「お買い得感」は圧倒的だ。この冬に選びたいタブレットを紹介する。

「ラインアップ不足」で販売減少

タブレットの市場規模は、この数年ゆっくりと減少している。MM総研が2019年5月に発表した調査によれば、18年度日本国内のタブレット出荷台数は789万台で、17年度に比べ9.3%も落ちている。19年度の予測では、さらに5.6%減少し745万台になる、と予想されている。

なぜ減ったのか? 調査では色々な理由が挙げられているが、筆者は「製品ラインアップの不足」と考えている。

タブレットという市場は、10年にアップルが「iPad」を発売したことで一気に注目された。その後、多数の製品が登場したのだが、問題はスマホ以上にアップル一強になってしまったことだ。

スマホにおいては、AndroidとiPhoneが競い合うことで市場が構成されてきた。ハイエンドから低価格まで色々な製品ジャンルができて、様々なバリエーションから製品を選べることが、市場の活性化につながった。だがタブレットは、初期から性能を求めない方向性の製品が増えてしまった。「タブレットはコンテンツを見るものだから、低価格・低スペックでかまわない」という方向性に市場が向かいすぎたのだ。特にAndroidでは、ハイエンド製品が非常に少ない。Androidの旗振り役であるグーグル自体が、自社でのAndroidタブレット製品化をやめている。

現状、ハイエンドのタブレット専用機を選ぶならiPad一択であり、タブレット用のアプリもiPadの方がよくできている。Windowsについては、低価格なタブレット製品は完成度が低く、お薦めできない製品ばかりだ。「ペンやタッチ、カメラを使う気軽なコンピューター」であるiPadと、「タブレットとしても使えるそれなりに高価なパソコン」としてのWindows製品、そして「低価格でコンテンツを見るための機器」としてのAndroidタブレット、というふうに市場が分かれてしまった。

第7世代iPadのコストパフォーマンスは圧倒的

とはいうものの、19年のタブレット市場は不作ではない。特に、市場のリーダーであるiPadは、製品ラインアップの拡充もあって、満足度の高い製品が増えた。19年はiPadが豊作だった年であり、このことは、19年のタブレット販売数量に大きな影響を与えていることだろう。

特に大きいのが、もっとも安価なモデルである「第7世代iPad」(税別3万4800円から)の機能アップだ。安価なモデルではあるが性能は十分に高く、別売の「Apple Pencil」にも対応している。他社の低価格タブレットよりは若干値が張るが、ペンを合わせても税別で5万円以下。これで、10万円を超えるiPad Proと使えるアプリは大きな差がない。「ディスプレーの色再現性」「ストレージの容量」「大規模な処理を行ったときの速度」などはiPad Proに軍配が上がるが、それほどこだわりがないなら、第7世代iPadでも十分な満足感を得られるだろう。

すでに述べたように、iPadは「パソコンとは違う個人用コンピューター」という路線を指向している。ファイル処理やオフィス文書作成、写真・動画加工など、パソコンに求められる処理の大半を同じようにこなせる。5万円以下で手に入るパソコンと比較すれば、iPadの方が快適であるほどだ。利用できるソフトの種類や完成度も高い。タブレットを日常的に使うコンピューターとして選ぶのであれば、特に第7世代iPadは、コストパフォーマンスの面で強くお薦めできる。

より小さいモデルとして、新しくなった「iPad mini」もある。こちらもペンに対応し、性能も過去より良くなった。だが、現在のiPad用アプリの多くは10インチクラスのディスプレー向けに開発されており、ツールとして使うには満足度で劣る。文書作成や写真加工といったパソコン的な要素を求めず、コンテンツを見るのが主目的であれば、iPad miniもいいだろう。

Androidは「低価格製品」が魅力

Androidについては、圧倒的に「低価格なもの」の魅力が光る。前述のようにハイエンド製品は少なく、特に日本市場で販売されるものが減っている。一方で、低価格製品の競争の激しさから、コストパフォーマンスの向上が目立つ。

特に安価なのは、アマゾンの「fire HD 10」だ。この製品はAndroidベースのタブレットではあるものの、Google Playが使えず、アマゾンのアプリストアや電子書籍・映像などのコンテンツストアを使う必要がある。だが、完成度が高い上にとにかく安い。通常販売価格で1万5980円(税込み)からという安さの前には、他の製品がかすんでしまう。12月のサイバーマンデーでは9980円(税込み)と、1万円を切る価格で販売されたほどだ。Amazon FreeTimeという有料サービスを使うと、子供向けのコンテンツがあり、利用時間の制限を設定できる。アマゾンはサービスやコンテンツ課金でもうけるモデルなので、ハードウエアが安いのだ。

一般的なAndroidタブレットとしては、ファーウェイの「MediaPad」シリーズもコストパフォーマンスが良い。MediaPadは日本で販売されるAndroidタブレットとしてはスペックが高いもので、バリエーションが多いのもポイント。個人的には、最新モデルで8インチ・ミドルクラスの「MediaPad M5 lite(8インチ)64GB」のLTE内蔵モデルがおすすめだ。3万800円(税別)と安価だが、LTE内蔵なので、SIMカードを入れればどこでも通信ができる。スマホでは画面が小さくて見づらい、という高齢者向けにもいいだろう。

Windowsタブレットはパソコンとして選ぶべき

Windowsについては、低価格タブレットは「選ぶべきではない」と思うくらい、体感性能が良くない。5万円以下のものは、正直スペックが低く、パソコンとしての利用価値が低いこともあり、同価格帯のiPadやAndroidタブレットに比べ劣る。パソコンとしての性能が十分にある高価格な2-in-1製品を選ぶべきだろう。そうするとどうしても価格は高くなるので、「タブレットとして選ぶ」のではなく「パソコンとして選ぶ」ことを考えた方がいい。

そういう意味では、定番であるマイクロソフトの「Surface」シリーズが選びやすい。最新モデルの「Surface Pro 7」は、パソコンとしてのスペックも使い勝手も十分で、間違いのない選択肢だ。2020年に発売予定の「Surface Pro X」は、より画面が大きく、薄型のデザインと、ペンが収納可能になるのがポイント。LTE内蔵モデルがあるのも重要だ。だが、CPUがx86系ではないため、実用上はちょっとクセがある。購入を検討するのは、発売され、使い勝手についての評判を待ってからでも遅くない。

西田宗千佳
 フリージャーナリスト。1971年福井県生まれ。得意ジャンルは、パソコン・デジタルAV・家電、ネットワーク関連など「電気かデータが流れるもの全般」。

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