ディナーショー、最多は松田聖子 金額1位は矢沢永吉
アーティストのショーとフルコース料理が楽しめるディナーショー。1年のなかでも特にクリスマスシーズンがピークで、今年も日本各地のホテルで多くの歌手が開催を予定している。日経エンタテインメント!の調べ(10月22日時点)では、本数でトップは松田聖子の23本。金額は矢沢永吉の6万5000円がトップだった。

ディナーショーでは基本的に生の歌を披露し、客席の間を歩く演出があるなど、客との距離が近く、トークも技術も求められる。エンタテイナーとしての力量が必要となるため、ベテラン歌手が行うイメージが強いが、近年は幅広いアーティストが取り組んでいる。
今年は、V6の年長組ユニットである20th Century(以下、トニセン)が、「落ち着いた雰囲気で音楽を届けたい」との思いから実施。3人がディナーショーを行うのは2001年以来、実に18年ぶりとなる。このほか、中川翔子、城田優などが開催を控えている。
この年末、多く開催するアーティストは誰か。11月・12月の開催状況を調べたところ、最も多かったのは松田聖子で23本。これに、郷ひろみが22本の僅差で続く。3位は先のトニセンで13本だった。

ディナーショーといえば、料理も楽しみの1つ。そのぶん、通常のコンサートより単価が高い。各アーティストのチケット代も併せて調べたところ、最も高額だったのは、3年ぶりに行う矢沢永吉の6万5000円。五木ひろしの5万5000円がこれに次ぐ。4万円超えも決して珍しくない料金設定のようだ。
ちなみに、ディナーショーにおいて最も重要な開催日は、クリスマスイブとクリスマス当日だ。ディナーショー常連の五木ひろしが24日に行うのは、東京プリンスホテル「鳳凰の間」。郷ひろみは24日と25日にグランドプリンスホテル新高輪「飛天の間」、松田聖子は23日~25日にホテルニューオータニ 大阪でそれぞれ開催する。この3つのホテルとホテルニューオータニ 東京は、3万円台後半から4万円台の公演がずらりと並んでおり、ディナーショー界の最高峰のステージと考えてよさそうだ。
(ライター 横田直子)
[日経エンタテインメント! 2019年12月号の記事を再構成]
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