浜辺美波 よく落とすスマホ、猫耳のケースで保護
2017年の主演映画「君の膵臓(すいぞう)をたべたい」でブレークし、19年は「アルキメデスの大戦」「屍人(しじん)荘の殺人」などの映画に出演した浜辺美波さん。「スマートフォンをよく落としてしまう」という19歳が見せてくれたのは、高強度のスマホケースだった。
衝撃に強い猫耳スマートフォンケース
「私のお気に入りのモノは、この猫型のスマホケースです。もともと私は犬か猫かで言うと犬派だったんですけれど、実家で猫を飼い始めたことをきっかけに猫派になって。このケースを買ったのも、猫の耳の形になっているから。……と言っても、この耳、犬のものか猫のものかわからないんですけど(笑)。あとは衝撃に強いシリーズのものなので、スマホを落としてもなかなか壊れないかなと。便利だし、カワイイしというので、1年くらい前、スマホを替えたときに買いました。こういうの、どこで買えばいいかわからないから、電気屋さん(家電量販店)に行って買いましたね。
スマホケースに求めるものは、やっぱり強度です。私、ケータイを落としてしまって、画面が割れることがよくあるんですよ。だからこのスマホも、よく見ると少し割れてて(笑)。液晶保護シートも、衝撃に強いものを貼ってはいるんですけど。あと求めるのは、シンプルなこと。スマホを持っている姿がメイキング映像に映ることもあるので、あまりガラが強くないものを選びます(笑)」
目立ち過ぎず、愛着の持てるもの……そう考えてベストだったのが猫型ケース。以前は、3種類のケースを使っていたという。
「シリコン製のものを2種類と、透明なプラスチックのもの。その3種類を気分に合わせて変えていました。この春まで高校生だったんですけど、学校には、ケースを毎日変えてる子がいたんですよ。衣替えみたいに、冬になるとモコモコのケースにする子もいて。そういうのを見てうらやましくなって、私も頻繁に変えてました。でもだんだん、めんどくさくなって(笑)。朝、ケースを付け替える時間がもったいないので、今はこれだけしか持ってないです。
朝は、ゆっくり寝るのと、朝ご飯をしっかり食べることに時間を使いたいんですよね。自炊をしているので、朝ご飯も自分で作って食べています。そして食べたら眠くなるから、もう一回寝たい(笑)。いいですよね~、二度寝。気持ち良くて、やめられないです(笑)」
思わぬ衣装と小道具に当惑した「屍人荘の殺人」
12月13日公開の出演映画は、今村昌弘さんのミステリー小説を、「トリック」の蒔田光治さん脚本、「99.9-刑事専門弁護士-」の木村ひさし監督のメガホンで映画化した「屍人荘の殺人」。浜辺さんは神木隆之介さんや中村倫也さんらと共演し、私立探偵の顔を持つ女子大生・剣崎比留子を演じている。
「私はもともとミステリーが好きで、特にシュールコメディーというか、ちょっとキャラクターが濃い、子供でも見られそうなものが好きなんです。蒔田さんが手掛けられた『トリック』は、まさに私が子供のときからずっと見てきたドラマ。原作も好きなテイストだったので、この作品のお話をいただいたときはすごくうれしかったです。
原作の比留子は、神木さん演じる葉村くんをたぶらかすような言い方をする場面もあって、女性として少し好きでないところもありますが、脚本ではそれがちょっとおかしい、クセの強いキャラクターになっていて(笑)。だから私も、なるべく見る人に愛されるような、クセになるキャラクターにしたいと思いながら演じました」
「クセの強さ」が出ている要素が衣装。黒を基調としたゴシック・ファッションに身を包み、映画オリジナルな比留子を演じている。
「原作では白いワンピースに麦わら帽子というイメージだったので、衣装合わせのときに黒い服を見てびっくりしました。『ああ、そういう感じなんだ!』と。そしてあれよあれよという間にゴシック系の服をたくさん着せられて、最後に異常に大きい槍を持たされて(笑)。原作からはあまり槍を持っているイメージを受けなかったんですけれど、まあ、槍があったら持つとは思うんですよ。命を狙われることになる物語なので。でもそれを持ち続けたままお芝居をするのがけっこう大変でした。重たいし、扉や電球によくぶつけちゃうし(笑)。
あと大変だったのは、セリフが多くて、いろんなトリックもちゃんと理解しなきゃいけないところ。でも、そこがミステリーの醍醐味。好きだったミステリーの世界に入れて、探偵役という一番憧れていたポジションでその世界に関われたというのが、うれしかったです。しかも『犯人はあなただ!』というようなお芝居もあって。最近、なかなかないと思うんですよ。犯人を指さして言う作品は(笑)。ミステリーの王道というか、王道過ぎるお芝居ができて、新鮮で楽しかったです」
今、欲しいのは大きい冷蔵庫
高校入学を機に上京し、数々の映画やドラマで主演やヒロイン役を演じてきた浜辺さん。今では10代トップ女優の1人として多忙な日々を送るが、「ほぼ毎日自炊している」という。
「料理が好きなので、料理道具はちょくちょく買ってますね。最近買って良かったのは、サラダスピナー。野菜を入れると回転して、遠心力で水を切ってくれるんですよ。水切りに時間がかかるので、早く食べたいときはカット野菜を買うことも多かったんですけど、サラダスピナーを買ってからは自分で作れて、安く済むようにもなりました(笑)。
料理はたくさん作って作り置きしておきたいので、フライパンや鍋は大きめのものを買うようにしています。作り置きで多いのは、煮物ですかね。撮影に入るとお弁当の日が増えるんですけれど、お弁当の煮物の分量って、少ないじゃないですか。だから『おなかいっぱい煮物を食べたい!』と思ったときに食べられるようにしてるんです。
煮物、好きなんです。お母さんと祖母が得意で、小さい時から頻繁に食卓に出てきたので、今は無性に食べたくなるときがある。おいしいし、食べるとホッとします」
疲れたときに元気をくれるモノも、やはり「食べ物」だ。
「元気を出したいときは、スーパーで好きなものを買い込んで食べます。特に幸せを感じるのは、お刺身。生魚だから、お弁当じゃ絶対に出ないじゃないですか。そういう持ち運びできないし、自分で作れないものを買って食べると、テンションが上がりますね。
今、欲しいのは冷蔵庫です。ウチの冷蔵庫、小さいんです。父に任せて買って来てもらったら、すごく小さいのが来ちゃって(笑)。たくさん作り置きしておきたいので、とりあえず、自分の身長より高いものが欲しいです(笑)」
2000年生まれ、石川県出身。11年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞して芸能界入り。17年、北村匠海とW主演した『君の膵臓をたべたい』で第41回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞。以降の出演映画に『センセイ君主』『アルキメデスの大戦』、ドラマに『崖っぷちホテル!』『ピュア!~一日アイドル署長の事件簿~』など。20年は1月期の連ドラ『アリバイ崩し承ります』に主演。『思い、思われ、ふり、ふられ』『約束のネバーランド』などの主演映画が公開予定。
『屍人荘の殺人』
ミステリー愛好会に所属する大学生の葉村譲は、先輩の明智恭介に振り回されながら、ホームズとワトソンのごとく学内の事件に首を突っ込む日々を送っていた。そんな葉村に近づいて来たのは、私立探偵の顔を持つ女子大生・剣崎比留子。比留子のもとには「音楽フェス研究会の夏合宿で何かが起こる」との犯行予告が届いていた。3人が山荘での合宿に合流すると、密室状態で惨殺死体が発見される……。監督・木村ひさし 原作・今村昌弘(「屍人荘の殺人」創元推理文庫) 脚本・蒔田光治 出演・神木隆之介、浜辺美波、中村倫也、葉山奨之、矢本悠馬、佐久間由衣、山田杏奈、福本莉子、古川雄輝、柄本時生 2019年12月13日(金)全国ロードショー
(スタイリスト 瀬川結美子、ヘアメイク 鎌田順子、衣装協力 YUKI△SHIMANE)
(文 泊貴洋、写真 藤本和史)
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