賀来賢人が刑事ドラマ 「コイツ大丈夫?と思わせる」

日経エンタテインメント!

2018年に日本テレビの日曜22時台で放送された『今日から俺は!!』で脚光を浴びた賀来賢人が、1年ぶりに同枠に登場する。タッグを組むのは、19年1月期『3年A組―今から皆さんは、人質です―』をヒットさせた福井雄太プロデューサーと脚本家・武藤将吾。この座組で作られる『ニッポンノワール―刑事Yの反乱―』(日曜22時30分/日本テレビ系)は、福井氏が「絶対に予想を裏切り続ける」と力を込める刑事ドラマだ。

1989年7月3日生まれ、東京都出身。07年に俳優デビュー。10月11日に映画『最高の人生の見つけ方』公開。『AI崩壊』が20年1月31日に公開を控えるほか、主演作『今日から俺は!!』の映画化が決定している(写真:橋本勝美)

「福井さんとは『レンタル救世主』(16年)でお仕事をしたことがあって、いつかガッツリやれたらいいですねと話していました。『3年A組』は僕も視聴者として見ていて、あの閉ざされた空間のミニマムな世界観で、どうやって10話を成立させるんだろう…と思っていたんですが、気がついたらまんまと見入ってしまって(笑)。

いいなと感じたのは、内容や菅田(将暉)くんの熱量はもちろん、1話1話にちゃんとメッセージが込められていたところ。今回もそういう部分があって、登場人物がポロッと言った一言が心に刺さるはずです」

視聴者を巻き込む展開も

「日本一の悪徳刑事」と呼ばれる遊佐清春(賀来)が主人公。記憶を失った状態から目を覚ますと、隣に上司の女性刑事(広末涼子)が死んでいた。清春は容疑者として追われることに。そして物語は未解決の「十億円強奪事件」の真相へとつながっていく。

「僕はこのドラマ、最初のプロットがとても面白かったので、思わず食いついてしまいました。清春は粗暴でエキセントリックなキャラクター。いいヤツなのか悪いヤツなのか分からない、でも人を引き付ける人間味がある。それを深く感じてもらうために、『コイツ大丈夫か?』と思わせるつもりです。猪股(隆一)監督とは、激しい人物でも視聴者に愛されなきゃ意味がないから、『ちょっと隙がある感じにしたいですね』と話しながらやっています。

武藤さんの脚本は初めてなんですが、スッと作品のイメージが湧いてくる。読んだだけで、映像込みの作品を1本見終わった感覚になったことに驚きました。現場で動いてプラスされていくアイデアの余地もたくさんあって、間違いなく今まで読んできた脚本とは違う読み方ができました。型にはまっていないし、視聴者を巻き込む展開も用意されていて、役者としてワクワクするホンです。

この作品は、ある種の“昭和的要素”も入っています。感情も動作もベクトルがシンプルという意味で。だから若い世代が見たら、新しい感覚を持つんじゃないかな」

放送される「日曜22時30分」枠には思い入れがある。

「最近は、日曜に連ドラを見て、次の日に学校や職場で話して、来週を楽しみにするっていう流れがまたできている気がしてます。僕は1週間待たないといけない、少しじらされるのが結構好き(笑)。配信で一気に見るのもいいけど、ワクワクしながら待つ間にあれこれ考察する楽しみ方って連ドラじゃないと持てない感覚ですから。

個人的には、これまでたくさんの作品をやらせてもらってきたなか、30歳という節目の年で、これまでやったことのない役に巡り合えてうれしい。オリジナル作品でいい巡り合わせがあるといいなと思っていた時期でもあったので。

今回の清春役、キャラクターについてもどんどんアイデアが増えていくだろうし、可能性は無限大。少し恐くもありますが、それが視聴者に響いたときの気持ち良さは代えがたいものがあるので、思う存分やり切ります」

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2019年11月号の記事を再構成]

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