ランゲ、初のスポーティー時計「アクティブ層つかむ」A.ランゲ&ゾーネ 山崎香織ブランドCEOに聞く

2019/11/11
A.ランゲ&ゾーネのブランドCEOに就任した山崎香織氏(東京都中央区のA.ランゲ&ゾーネ銀座)
A.ランゲ&ゾーネのブランドCEOに就任した山崎香織氏(東京都中央区のA.ランゲ&ゾーネ銀座)

ドイツの「A.ランゲ&ゾーネ」が10月、ブランド初のステンレススティール(SS)のスポーツラグジュアリーウオッチ「オデュッセウス」を発売した。近年、高額なスポーティーモデルへの関心が高まっており、ブランド各社の新商品投入が相次いでいる。ランゲでも戦略商品と位置づけ、顧客拡大につなげる狙いだ。9月、リシュモンジャパンのA.ランゲ&ゾーネブランドCEOに就任した山崎香織氏に、高級時計市場やライフスタイルの変化を聞いた。




スポーツラグジュアリーウオッチのトレンド

――このタイミングでスポーツタイプの「オデュッセウス」を出した狙いは何ですか。

「この5年でスポーツテイストのモノがライフスタイルの様々な分野で顕著になりました。ファッションではカシミヤのカジュアルなパンツや5万円以上するスニーカーが売れるといった現象があります。モノよりコトを重視する生活ではスポーツとの親和性がより高まるのではないでしょうか。時計では、10年ほど前からスポーツラグジュアリーウオッチのトレンドがきており、入手困難な時計も多数あります。ランゲでも着想に10年、開発に4年をかけて満を持しての発売となりました」

スポーツラグジュアリーウオッチ「オデュッセウス」。ステンレススティールを使い120メートルの防水仕様

――アイコンウオッチの「ランゲ1」はじめ現行モデルはすべてアリゲーターの皮革ベルト。SSを採用した「オデュッセウス」はかなりインパクトがあります。

「開発には賛否両論があったと聞いています。ランゲはエレガントな機械式時計の世界最高峰を目指すというスタイルがありますから、とまどう顧客もいるかもしれません。とはいえ、我々は24時間365日付けてほしい。そう考えるとSS採用は、正しい選択だと思っています。革ベルトでは夏場は難しいですし、海や山に付けていけない、といった顧客の声もありました。他のモデルに流れてしまってはいけません。開発にあたっては先行する他社モデルを研究しながら、ランゲらしいエレガントさを損なわないように厚みを抑えるといった工夫を各所に取り入れています。ランゲの平均単価は450万円で、こちらは税別310万円。顧客の裾野を広げる商品でもあります」

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