山崎紘菜 母の贈り物で思い出す「200点の仕事を」

「私が大学生の時は、卒業したら企業に就職するという流れがまだ普通だったと思います。だから就活の時に『やりたいことが見つからない』『自分には個性がない』と悩んでいる同級生がたくさんいましたね。

私自身も、女優が小さい頃からやりたかった夢だったかというと、そうではないんです。この世界でお仕事をするなかで、徐々にやりたいことや覚悟が固まっていったというタイプ。だからもし、夢や好きなことが見つからないという人がいたら、そこは不安に思わなくていいよ、と伝えたいです。

それに今は、就職したとしても、一生、その会社に勤めなくてもいい時代じゃないですか。途中で転職したり、辞めて起業したりもできるので、いくらでもやり直せる。そういういろいろな可能性についても、『スタートアップ・ガールズ』を見て感じ取ってもらえたらうれしいです」

上白石萌音さん演じる「光」と山崎さん演じる「希」は化学反応を起こしてビジネスパートナーになっていく。「私と萌音も信頼感があるので、話し合いながらお芝居をつくっていきました。女優としても良いパートナーになれていたんじゃないかと思います」

カーシェアを活用。でもいつかはマイカーを

2019年は、「平成物語~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」で連ドラ初主演を果たし、7月期のTBSドラマ「ノーサイド・ゲーム」にも出演。女優業に加え、ファッションモデルやお天気キャスターなど幅広い活躍を見せる。多忙な日々の息抜きは、買い物だ。

「大好きです、買い物(笑)。一番よく買うのは、洋服ですね。直感で、気に入ったら買うというタイプ。ただ無駄遣いはしないです(笑)。

最近買って良かったのは、背伸びして買わないといけないブランドの靴。今までは値段を見て、『これはちょっとがんばらないといけないから、買うのはやめよう』という買い物のしかたをしていたんです。でも最近、がんばって買ったもののほうが飽きないし、長く使えるということに気付いて、自分が好きな、本当に心が動いたものを買うようになりました。

そのおかげで、モノを大切にするようになりましたね。例えばバッグが悪くなったら直しに行く。服も、少し痩せたら、体形に合わせてサイズを詰める。お店にモノを持ち込む機会も増えました」

20年には、ポール・W・S・アンダーソン監督の「モンスターハンター」でハリウッドデビューすることも決定。国際派女優として羽ばたこうとしているが、日常生活は堅実だ。

「私、カーシェアリングをよく使うんですよ。1日使っても6000円くらいで、安いので。え、イマドキですか? いやいや、これからすぐに出てきますよ、私たちよりもっと新しい令和生まれの人たちが(笑)。でも、クルマが好きなので、本当はマイカーを手に入れたいと思っているんです。いつか夢がかなうようにがんばりたいと思います」

「私、キツいことを言われても、あまりダメージを受けないんです。それで落ち込んだり怒ったりするということは、『そうかもしれない』という気持ちがあるからこそ。『自分でもそう思っていたんだな』と気づく合図に変換しています」
山崎紘菜
1994年生まれ、千葉県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションで審査員特別賞を受賞。12年、「僕等がいた」で映画デビュー。14年には「神様の言うとおり」で初のヒロインを務めた。主な出演映画に「検察側の罪人」(18年)、「50回目のファーストキス」(18年)、ドラマに「カインとアベル」(16年)、「平成物語~なんでもないけれど、かけがえのない瞬間~」「ノーサイド・ゲーム」(19年)など。ラグビーワールドカップ2019開催都市特別サポーターなども務める。

「スタートアップ・ガールズ」

大企業で起業家への投資業務を行うOLの南堀希は、ある日、天才肌の大学生起業家・小松光と出会う。性格も服装も仕事に対する考え方も正反対の2人は反発し合うが、やがてビジネスパートナーとして新事業を立ち上げることに。果たして2人の「スタートアップ」の行く末は……?監督・池田千尋 脚本・高橋泉 出演・上白石萌音、山崎紘菜、山本耕史 2019年9月6日(金)全国ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

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