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田中角栄に学ぶリーダーの条件

大臣は午前2時から猛勉強 「努力の天才」田中角栄

2019/8/22

しかし、これだけなら角栄はどこにでもいる凡庸な政治家で終わっていたかもしれない。角栄が凡庸でないのはここからだ。

確かに角栄は10時過ぎには寝るのだが、午前2時なるとむくっと起き上がる。そしていそいそと勉強を始めるのだった。

■午前2時から徹底的に資料を読み込む

役所が用意した資料を徹底的に読み込み、事実関係を把握し、データを頭に入れていく。時には関連図書もしっかり読み込むのだった。

40年あまりの議員生活で33本という前人未到の数の議員立法を成立させた裏にはこうした地道な努力があった。

コンピューター付きブルドーザー、天才――と呼ばれるように、角栄の頭の回転はすこぶる速く、天性のひらめきも素晴らしかった。それは事実だがそれに甘んじていれば角栄もただの政治家だった。

角栄を「天才たらしめる、ものすごい努力が陰にはあった。人には分からないように懸命に努力していたのが田中さん」と小長は言う。

こんな逸話がある。

1934年、角栄は新潟から上京、しばらくして工事現場で働きながら夜学で学び始める。仕事は朝5時から夕方5時まで。重い砂利を運び建築資材を担ぐ。角栄の体は疲れ切り、夜学では眠くなる。

■鉛筆の芯が親指にグサリ

しかし、本当に眠ってしまったのではもったいない。夜学に通う意味もない。お金だって無駄になる。

角栄は先のとがった鉛筆を手のひらにあてておき、コクリとやると、その鉛筆に芯が手のひらにあたり、その痛さで目が覚めるように工夫し、勉強していた。

ところがある時だ。あまりに疲れ大きくコクリとやり過ぎてしまった。鉛筆の芯はグサリと親指の深くまで突き刺さり、中で折れてしまった。その芯は最後まで角栄の指に残ったという。努力家だった。

そんな努力家の角栄に小長は懸命に応えた。

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