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キャリアの原点

訪問看護のナイチンゲール 道は姉の看取りで始まった マギーズ東京 共同代表理事 秋山正子さん(上)

2019/9/3

マギーズ東京 共同代表理事 秋山正子さん

東京都江東区の豊洲は、東京都中央卸売市場や巨大ショッピングモールがそびえ、高層マンションの建設が今も続くベイエリアだ。やや殺風景なこの地の片隅に、木のぬくもりにあふれる平屋がひっそり建っている。マギーズ東京。がん患者とその家族たちが、専門家に相談したり仲間と語り合ったりできる場だ。スコットランドが発祥のマギーズを日本でも作りたいと奔走したのが、看護師でマギーズ東京の共同代表理事、秋山正子さん(69)。もともとは訪問看護の第一人者で、このほど、看護師にとって最高の栄誉である赤十字国際委員会のナイチンゲール記章を受章した。

(下)がん患者の家「マギーズ東京」 つぶやき続け得た同志 >>

――ナイチンゲール記章を受章しました。

「ナイチンゲール記章は、2年に1回、世界中の看護師の中から選ばれる賞で、いわゆる病院勤務や日本赤十字の関係者ではなく、訪問看護を専門にしてきた私のような看護師が選ばれるのは珍しいです。受賞が公表されて以来、訪問看護の仲間やマギーズ東京の関係者から次々と『自分のことのようにうれしい』という連絡が届きました」

「私は訪問看護が日本で制度化された頃に訪問看護の道に入り、起業もしました。さらにマギーズ東京を設立したので、パイオニアのように言われることもありますが、決して自分が旗振り役で引っ張ってきたとは感じていません。同じ志を持った仲間とともに進んできたと思っていますので、我がことのように喜んでくれている声を聞いて、頑張って来てよかったなあと思いました」

■あまり多くを語らないリーダー

「私はジャンヌ・ダルクではないんです。『私について来なさい』と先導したとは思っていません。普段、私はあまり多くを語らないのです。それよりも、遠泳の時に側で小船の上から見守っている人いますよね? あんなイメージでしょうか。時に『大丈夫?』と声をかけ、時に小船に引き上げて手助けして」

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