お世話で飛び立つ、驚きのペット玩具 タカラトミー
注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、タカラトミーの玩具「とんで!オウリー」だ。
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●希望小売価格/6980円(税別)
●サイズ・重さ/幅100×高さ110×奥行き100mm・87グラム(本体のみ)
●対象年齢/6歳以上
●使用電池/リチウムイオン電池1個内蔵
●発売日/8月10日
開封するまで商品の中身が分からないワクワク感などで大人気の新ジャンル玩具「サプライズトイ」。国内でシリーズ累計70万個を売り上げ、火付け役となったのが、2016年発売のお世話ペット玩具「うまれて!ウーモ」だ。その最新型というべき注目の玩具「とんで!オウリー」をタカラトミーが発売した。
ウーモは「殻を破って生まれる」のが特徴だったが、オウリーは「飛び方を教えると飛ぶ」。巣から取り出した本体を持って空中で上下させ、目がカラフルに光ったら準備完了の合図。巣に戻すと体が上下に開き、プロペラの羽が出て飛び立つのだ。飛ばすたびに上達して飛行時間が徐々に長くなり、最大10秒飛ぶ仕組み。実際に飛ばしてみると、飛行時間は短く感じるものの、飛び立つときの迫力は大きかった。
飛ぶ前にカラフルに光るほか、空腹なら黄色、怒っていたら赤などと目の色で感情を表現する。これに応じて、空腹時は付属の「ベリー」を口に近づけてご飯をあげたり、頭をなでて機嫌を取ったりと世話もできる。充電はパソコンのUSBポートにつないで行う。
価格は6980円(税別)。販売目標は年間10万個とウーモの実績と比べれば控えめだが、玩具のヒットラインが10万個といわれるなかでは強気な目標だ。「中身が分からない」に続く「飛び立つ驚き」のサプライズで、玩具市場で台風の目になる可能性を秘める。
サプライズトイは玩具市場で最も好調なジャンルの一つ。特に、タカラトミーはウーモ以降も「L.O.L. サプライズ!」シリーズなどヒット玩具を連発。6980円(税別)で販売10万個は簡単ではないが、現実味のある目標だ。
[日経トレンディ2019年9月号の記事を再構成]
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