人の手の動きで操作 リモコン不要で自在に飛ぶ玩具
ヒットアラート
注目の新製品をピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、バンダイ「エアロノヴァ」。リモコン不要で手で操縦できる玩具だ。
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●実売価格/5832円(税込み)
●本体サイズ・重さ/幅約130×高さ約120×奥行き約130mm・約49グラム
●対象年齢/15歳以上
●連続使用時間/約5分
●充電時間/約50~65分
●電池/リチウムイオンポリマー電池(内蔵)
●発売日/10月13日
ラジコンやドローンのように、飛行する玩具はリモコンで操縦するのが当たり前。そんな常識を覆し、手で操縦できる新感覚の飛行玩具が、バンダイが発売する「エアロノヴァ」だ。
4つのプロペラを備え、電源を入れた状態で胸の高さから落とすと、飛行が始まって浮上する。前後左右と下部にある5つのセンサーに手をかざすことで、向きや高度を操縦する。本体に向かって両手を押し出すとその方向へ飛んでいくため、数人でキャッチボールのように遊ぶこともできる。
円を描くように飛んで手元に戻ってくる、一度着陸して再浮上するなどの「トリック」も10種類以上搭載。モードを切り替えて、例えば右、右、左などの順にセンサーに手をかざすと、トリック飛行が始まる仕組みだ。
実際に試してみた。本体は約49グラムと軽く風の影響を受けやすいが、飛行は安定している印象。屋内なら問題なさそうだ。トリックはなかなか意図するコマンドが入力できずに苦労したが、やり込む魅力も感じた。プロペラは球体の内部にあり、飛行中に手で触れてケガをしないよう工夫されている。
課題はバッテリーの持ち。連続飛行時間が5分と短く、満充電には約50~65分かかる。バッテリーの交換もできず、1台で長時間遊び続けることは不可能。やり込み要素の魅力を考えると、次作以降の改善に期待したいところだ。
バンダイにとって、クリスマス商戦の目玉の一つ。リモコンを使わない手による操縦は、斬新で分かりやすい。従来の飛行玩具の支持層であるガジェット好きだけでなく、幅広く遊んでもらえる可能性を秘めている。
[日経トレンディ2018年11月号の記事を再構成]
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