ぬれない派か、ぬらす派か 水辺向けシューズ
夏は、海や川などの水辺で遊ぶ機会が増える。水辺でも中がぬれない防水の靴も便利だが、逆にぬれることを前提に水はけの良さを重視したシューズも役に立つ。水辺での活動を想定したシューズを紹介する。
脱ぎ履きがしやすく、グリップ力があるサンダル
NEWPORT H2
https://www.keenfootwear.com/ja-jp/p/M-NEWPORT-H2.html
KEENの「NEWPORT H2」(税込み1万4040円)は、ぬれても問題ないサンダルの形状で水辺のアウトドアシーンをサポートする。特徴的なのは、つま先を保護するトーガードと、バンジーコード(ゴムひも)式で脱ぎ履きがしやすい構造。サンダルの弱点でもある足の保護とホールド感を、トーガードとバンジーコードで解消している。
レーザーサイピングと呼ばれる切り込みが、ウオーターシーンやぬかるんだフェス会場でも、しっかりとグリップしてくれるだろう。
CLEARWATER CNX
https://www.keenfootwear.com/ja-jp/p/M-CLEARWATER-CNX.html
KEENの「CLEARWATER CNX」(税込み1万2960円)は、NEWPORT H2よりも細身で、ソールも薄いタイプ。軽量で低重心なソール構造がはだし感覚の履き心地を実現する。
NEWPORT H2と同様レーザーサイピングが施されたアウトソールにより、アクティビティー時のグリップも確保する。軽量でコンパクトなので、フェス会場やキャンプサイトに着いたあとに履くなどセカンドシューズとして携行する用途にも適している。
クラシカルなデザインながら防水、透湿を実現する
AMACRO HI
http://www.hitec-footwear.com/products/6049G056
防水シューズが欲しいが、大げさな感じを出したくないという人にオススメなのが、HI-TECの「AMACRO HI」(税込み8532円)だ。防水、透湿性能を持つ超高密度コットン「VENTILE(ベンタイル)」を採用し、コットンの風合いを持ちつつも防水性能を実現するレインスニーカーだ。
ぬかるみや水たまりなどに踏み入れても安心のハイカットのシルエットのほか、ライトなアウトドアに適したローカットバージョンの「AMACRO OX」(税込み8100円)など、バリエーションがあるのもうれしい。
逆転の発想。排水できるスニーカー
CHOPROCK
https://www.merrell.jp/product/men-choprock/
水辺のアウトドアレジャーでは、サンダルでは物足りなく、防水シューズであっても素材は防水だが、深い水深の場合には結局浸水してしまうといった事態になる。メレルの「CHOPROCK」(税別1万3500円)は、アウトドアシューズの剛性を保ちつつも、アッパー部をメッシュ構造とし、サイドソールに排水孔を設けシューズに入り込んだ水を速やかに排出する。さらにインソールとミッドソールに独自開発の排水孔を設けた「ハイドラモーフ」を採用することで、効率的な排水を実現する。
アウトソールは、ぬれた岩場でもグリップが利くVibramのメガグリップアウトソールを採用。アウトソールと一体化したトーガードにより、積極的なアウトドア活動をサポートする。
水場でサンダルに履き替えるなどの煩わしさもなく、出かけてから帰宅までの全てのアウトドアアクティビティーをこの一足で賄えるポテンシャルを秘めている。
コンパクトに折りたためる長靴
バードウォッチング長靴
https://www.birdshop.jp/fs/wildbird/c/cat12
キャンプやフェス、水辺のアウトドアでも、常に防水を意識したシューズでは暑苦しいという面もある。かといって、雨やぬかるんだエリアで靴をぬらしたり泥で汚したりしたくないという人にオススメなのが「バードウォッチング長靴」(ブラウン、グリーン、グレー税込み4752円、カモフラージュ、メジロ税込み5832円)だ。
日本野鳥の会がプロデュース、販売しているだけあって、バードウオッチングなどの野外活動やキャンプはもちろん、水辺の探索などに最適だ。使用しないときは折りたたんでおけるので、フェスなどの会場で突然の雨や雨上がりでぬかるんだ状態になった際にも、さっと取り出して履けるのが良い。同じ理由で、街履きにも応用できるだろう。
収納袋や、ドライ靴下、街履き用のインソールなど、オプションが取りそろえてあるのもポイントだ。
快適なシューズをサポートする快適なソックス
スキンメッシュソックスクルー
https://www.finetrack.com/shopping/products/detail-FSU0212/
水はけの良いサンダルやシューズ、防水性を高めたブーツや長靴、どちらを履いたとしても課題となるのは足をドライに保ち快適な状態を維持するということだ。ファイントラックの「スキンメッシュソックスクルー」(税込み2160円)は、汗や水分が肌面に残留しにくいメッシュ生地のインナーソックスで、その上から吸水速乾性能に優れた靴下をはくことで皮膚を快適な状態に保つ役割を果たす。同社の「メリノスピンソックス」「シルクスピンソックス」などと組み合わせると最も効果が得られるという。
雪山登山など本格的な登山や沢登り、ラフティングなど、よりハードなアクティビティーをおこなう人にも愛用者が多いことからも、その性能は折り紙つきだ。
靴だけでなく、その性能を生かしきるためにもソックスも高性能なものを選びたい。
(ライター 戸津弘貴)
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