相葉雅紀、初の男優1位 嵐のメンバー全員がトップ10
タレントパワーランキング2019 男優編
2019年版のタレントパワーランキング男優編は、初の1位を獲得した相葉雅紀を筆頭に嵐のメンバーが1~3位を独占、トップ10に全員が入る結果となった。
日経エンタテインメント!が発表している「タレントパワーランキング」は、アーキテクトが3カ月に1度実施している、タレントの「認知度(顔と名前を知っている)」と「関心度(見たい・聴きたい・知りたい)」の調査を基に、2つのデータを掛け合わせて「タレントパワースコア」を算出、ランキング化したものだ。今回は、嵐の休止発表後、初の調査だった(調査の詳細は総合編の「タレントパワー サンドウィッチマン大躍進で初の1位」をご覧ください)。

近年4~7位をキープしていた相葉雅紀は、2018年10月期に連ドラ『僕とシッポと神楽坂』で主演。また、嵐が『熱闘甲子園』のテーマ曲を担当するなか、『熱闘甲子園』の番組MCを担当。単独のCMも増やすなど、ソロでのタレントパワーを順調に伸ばした。
2位以降も嵐のメンバーが僅差で並ぶが、その間の4位に割り込んできたのは大泉洋。18年は映画『恋は雨上がりのように』『こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話』の2本に主演し、第23回日本インターネット映画大賞の日本映画主演男優賞を受賞。また同年からNHKの音楽番組『SONGS』の"番組の顔"を務めるなど、そのブランド価値は今も順調に上がっているようだ。
また、7位はムロツヨシ。昨年5位から2ランクダウンだが、嵐以外では大泉に次ぐ高位置に付けた。軽度認知障害を患った妻を支える夫を熱演して話題になった『大恋愛~僕を忘れる君と』が放送された18年10月期にスコアが大幅アップ。7月期は古田新太とのW主演で『Iターン』に主演することも決定している。

今回初めてトップ30にランクインした男優陣も気になるところ。まず14位には滝沢秀明の名前が。昨年末の芸能界引退までメディアの露出が高まった。また、1月期のWOWOWドラマ『孤高のメス』では、様々な圧力やしがらみに屈せずに志を貫く外科医を好演。さらに、初の総合トップ100入りを果たした小泉孝太郎が、男優部門でも初のトップ30入りとなった。
「ハジコイ」勢が急上昇
27位には佐藤健が、30位には堂本剛が登場。佐藤は20代最後となる18年、朝ドラ『半分、青い。』、連ドラ『義母と娘のブルース』の好演でテレビ界を席巻。映画も、17年12月公開の主演映画『8年越しの花嫁 奇跡の実話』が大ヒットしたほか、『いぬやしき』『億男』と続々出演し、山を作った。堂本は、俳優活動自体は少ないが、大ヒットとなった17、18年公開の映画『銀魂』シリーズで人気キャラクター高杉晋助役を演じ、インパクトを残している。

前年の調査からスコアの伸びを比べた「男優 急上昇ランキング」は、半数以上が初ランクインという展開に。そのなかで堂々1位を獲得したのは中村倫也。昨年の朝の連続テレビ小説『半分、青い。』で主人公に思いを寄せられる青年役で人気沸騰し、今年の1月期ドラマ『初めて恋をした日に読む話』で演じた元ヤン高校教師役がダメ押しの一手に。『おっさんずラブ』の影響で今年も8位に付けた田中圭に続き、「中村倫也が出ると雑誌が売れる」とささやかれるほど多数の熱狂的ファンを付けている。
2位の平野紫耀を含め、昨年1月にCDデビューしたジャニーズの新星King & Princeのメンバーが軒並みランクインしているのも今回の大きな特徴だ。同じ事務所の先輩で、朝の情報番組を務めてもいる風間俊介も初めてトップ20入りとなった。
今年に入って一気にスコアを伸ばしたのが4位の横浜流星。中村倫也と同じ『初めて恋をした日に読む話』に出演し、深田恭子演じる16歳上の塾講師に恋をする高校生役でブレイク。ピンク色の髪も好評を呼び、劇中で使われた"無敵ピンク"という言葉も流行した。
『今日から俺は!!』組が躍進
3月公開の『君は月夜に光り輝く』で永井芽耶とW主演を務めた北村匠海は10位。今年1月期ドラマ『THE GOOD WIFE/グッドワイフ』では、今までなかった卑屈ぎみな新人弁護士役で好演。アニメ映画『HELLO WORLD』、人気少女マンガ原作の『思い、思われ、ふり、ふられ』と、今後も青春映画での大役が続く。
昨年に続いてトップ20入りを果たしたのが急上昇11位の吉沢亮と同13位の賀来賢人。吉沢は18年、主演も含め実に8本の映画に出演。現在、主要キャラクターを務めた映画『キングダム』が大ヒット。朝ドラ『なつぞら』にも出演中だ。
賀来は10月期ドラマ『今日から俺は!!』での主演が大きい。福田雄一監督作で、自由奔放なツッパリを演じ、大ブームを巻き起こした。賀来の相棒役で尖りまくった髪型を持つイケメンツッパリの伊藤健太郎(3位)や、ライバルの子分を演じた矢本悠馬(16位)も初のランクインを果たしている。
(ライター 松木智恵、日経エンタテインメント! 平島綾子)
[日経エンタテインメント! 2019年7月号の記事を再構成]
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