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キユーピーの長南収社長

キユーピーの長南収社長

2019年に創業100周年を迎えたキユーピー。食を取り巻く環境が大きく変わるなか、国内で5割のシェアを持つマヨネーズなどの調味料にとどまらず、タマゴやサラダ・総菜などへと事業領域を広げている。17年に就任した長南収社長(63)は工場を振り出しに、営業やマーケティングなど幅広い経験を持つ。変革期に直面する企業をどう導くか。リーダーのあり方を聞いた。

(下)経営はゴールのない駅伝 創業者からのタスキをつなぐ >>

――尊敬するリーダーはいますか。

「松下電器産業(現パナソニック)の創業者、松下幸之助や経営学者のピーター・ドラッカーでしょうか。ご存命の方だと鹿児島大学の先輩でもある京セラ創業者の稲盛和夫さんです。今までの延長線上にない新しいチャレンジをするには、今まで経験したことのない決断をしなければならないということを学びました。私も従業員の意見も聞きますが、最終的に大局観を持って決められるのはリーダーしかいません。決めた以上はそれを成功させる導き方、マネジメントがリーダーの役割です」

――経営者に必要なリーダーシップとは何だと考えますか。

「決めることと、導くこと。この2つしかないと思っています。勝ち続けることがリーダーシップです。当社では2018年11月期に売上高で計300億円ほどになる3社の事業を売却しました。なかには65年以上の歴史がある会社もありました。何千人という仲間がそこで働いているわけですから、私にとっても厳しい判断でした」

企業風土を改めなくては大波にのみ込まれる

「このとき、判断の基準としたのは、まず、キユーピーが手がけるべき事業なのかということ、次にブランドの強化に貢献しているか否かです。5年以内に利益を生み出せないビジネスなら聖域なく譲渡、撤退すると社内では言っています」

「投資家からは『キユーピーは動きが亀のようだ』と言われることがあります。つまり、想定の範囲内しか動いていないと。当社には『目立つことはやめておこう』という風土がありました。しかし今の時代、これを改めなければ大きな波にのみ込まれてしまいます」

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