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トランプ大統領、習主席…G20のベストドレッサーは?

2019/7/6

G20サミットで記念撮影を終えた各国首脳(6月28日、大阪市)=ロイター

6月末に大阪市で開かれた20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)では、トランプ米大統領や中国の習近平国家主席ら大国トップの動向の傍ら、ひそかに各国首脳のファッションも注目された。高温多湿でクールビズの梅雨時に、これだけ多くの高級スーツ・ネクタイ姿が見られたのも珍しい。日本のメンズファッション界のご意見番に、G20リーダーのファッションセンスを聞いた(日本の安倍首相は除きます)。




■「大きめスーツに長いネクタイ」トランプ流は一貫

まず目立ったのは、やはりトランプ大統領だ。大柄の体よりさらにスーツが大きめで、前を開けたままボタンを留めない。東京・銀座に本店を置く英国屋の小谷邦夫副社長は「就任してから2年半チェックしてきたがトランプ流は一貫している」と話す。

小谷氏は「スーツの肩幅が広く前幅が狭いので、トランプ氏の身体から離れて前方がさらに開いていく。きちんと採寸して前幅を広げることで、見栄えは大きく改善するはず」とアドバイスする。松屋銀座の黒部和夫・MD戦略室東京生活研究所紳士コーディネーターも「各国首相はネイビーが多いが、トランプ氏はダークネイビースーツ。素材・仕立てはよく、ゆったり着たいという気持ちがはっきり見える」としている。

「大柄の体よりさらにスーツが大きめで、前を開けたままボタンを留めないトランプ流は一貫している」=代表撮影

一方、神戸市の柴田音吉・柴田音吉洋服店社長は「せめて立っているときは前ボタンを閉めるようにすべきだ。トランプ氏はタキシード着用時でも前が開いていている」と苦言を呈する。同社は1868年(明治元年)に起業し最初の顧客が伊藤博文だったという老舗だから、余計にマナーが気にかかるのだろう。

トランプ流のもうひとつの特徴は、ベルトのはるか下まで伸びる長い長いネクタイだ。「前が開いているので、ネクタイでベルトを隠しているのではないか。ネクタイは特別注文だろう」と小谷氏と推測する。黒部氏が注目するのは色使いだ。来日直前に大統領選に出馬表明した際は、深紅のサテンのネクタイだった。「ネイビースーツ、白いシャツと合わせて全身で星条旗を表現し国民に強くアピールした」と黒部氏。続いてG20サミットでオーストラリア首相と会談したときはネイビーと白のストライプのタイ。「古くからの同盟国である豪州とは信頼関係があるので、自分を主張しなくて良いからだろう」

銀座のネクタイ老舗、梶原伸悟・田屋社長は「トランプ氏は首もとで自分のパーソナリティーを表現する、いわばネクタイの功労者」と言いきる。G20でも攻撃的な赤のパワータイを基調に、記念撮影ではピンクに変えるなど場面ごとに工夫していたという。「パステルカラーのソリッドタイもおそらく似合うがパワー不足と思われたくないのだろう」(梶原社長)

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