ドラレコ・ドローン…予算3000円で便利グッズを評価
パソコンやスマホの周辺機器や便利グッズ、すべて3000円以内で購入できる。「でも、本当に使えるの?」と心配する人もいるはず。そこで日経PC21編集部で、これらの格安製品を実際に購入。本気で使ってみて、評価した。購入時の参考にしてください。今日はドラレコ、ドローンなどさまざまなグッズを試した。
●【ドライブレコーダー】「C450」
近ごろ、テレビ番組で頻繁に見かける車載映像。こうした映像を録画している機器が「ドライブレコーダー」だ。ドライブ中の風景を録画する目的に加え、万が一の事故に備えて利用する人が増えている。だが、大手メーカー製だと1万円を超える製品もざら。そこでお薦めしたいのが、APEMANの「C450」だ。
聞き慣れないメーカーだが、アマゾンでは人気機種。前方のみ撮影できるタイプで、F1.8という明るいレンズ、170度の広角レンズ、明暗差が激しい場所にも対応する「HDR/WDR」を搭載する。
動画の記録にはマイクロSDカードを利用。本体には付属しないため、別途購入が必要となる。液晶ディスプレーは3型。こちらは設定変更や映像の確認用だ。前面カメラのみなので装着も簡単。吸盤ブラケットでフロントガラスに貼り付け、車のシガーソケットから電源を供給するだけだ。撮影できる映像はフルHD(1080p)。信号の色や前を走る車のナンバーなどもはっきり録画された。エンジンをかけるだけで録画が始まるので、セッティングが終われば、あとの手間は一切ない。
●【ドローン】「H823H」
ドローンに興味を持っていても、落下事故のニュースなどが届くなか屋外で飛ばすのは他人の目が気になる。そんな人にお薦めしたいのが、20グラムと軽量で、室内でも遊べる小型の「H823H」だ。
一般的なドローンはプロペラが露出していて、飛行中に人に当たると危険で、落下時に壊れやすい。その点H823Hは、プロペラの周囲が網で保護されているので安心だ。安価な入門用といっても侮るなかれ。離陸と着陸はボタンを1回押すだけと簡単で、飛行時の安定性も上々。上昇や下降、旋回はもちろん、宙返りといったドローンならではの操縦が楽しめる。
USB経由の充電で飛行時間は最大6分と短めだが、本体サイズを考えれば納得だ。電源を入れるたびに、本体とコントローラーをペアリングする必要があるのが面倒なところ。説明書は少々わかりにくいが、試行錯誤しながら操縦するのも悪くない。
●【アクションカメラ】「A66S」
自転車などで走行中の迫力ある映像や、一人称視点のリアルな映像が撮れる「アクションカメラ」。主にアウトドアやスポーツシーンなどの撮影に使われる小型のビデオカメラだ。定番なのは「GoPro」シリーズだが、最新機種は4万円台と高額。最初の1台としてはハードルが高い。そこでお薦めしたいのが、アマゾンで人気が高いAPEMANの「A66S」。今回はタイムセールを利用して、3000円以下で購入できた。
動画や写真の記録先はマイクロSDカード(別売)で、32ギガの容量まで対応。背面には2型液晶を搭載する。40メートル防水の保護ケースが付属し、撮影時はこのケース内に格納。さらに同じく付属するブラケットを利用して自転車やバイク、自分自身(リュックのショルダー部)などに装着して撮影ができる。
画質はフルHD。実際に自転車に装着して撮影してみたが、十分に迫力のある映像が録画できた。ただし、路面が悪い場所だと手ぶれ補正の範囲を超え、映像がゆがむことも。画質もやや粗めだが、3000円切る価格を考えれば納得できる。
●【メガネ型拡大ルーペ】JWMY拡大鏡ルーペメガネ
スマホや新聞などの細かい文字が見えづらいと感じる年齢の人にとって、メガネ型の拡大ルーペは気になるアイテムだろう。しかし、テレビCMで紹介されている製品は1万円前後と値が張る。もっと安いものはないのかとアマゾンで探してみたところ、599円の製品を発見した。さすがに質感は高級品には劣るが、拡大率は1.6倍でメガネの上からもかけられる。ポーチやストラップなども付属し、お得感も高い。
実際にかけてみると、手に持ったスマホの画面や雑誌の文字が気持ちいいほどよく見える。しかし、焦点が合う距離が20センチ前後と狭く、その範囲外では急激に視界がボケる。手元の資料とパソコンの画面といった違う距離のものを見ながらの作業には向かないので注意しよう。
●【オーディオレシーバー】オーディオブルートゥースレシーバー
スマホや携帯音楽プレーヤーで音楽を聴くときに、イヤホンなどのケーブルが邪魔に感じたり、離れたスピーカーで流したかったりすることはないだろうか。そんな希望をかなえてくれるのが「オーディオブルートゥースレシーバー」だ。
長さ6センチ弱とコンパクトなボディーで、ブルートゥースで接続したスマホなどから音楽データを受信して再生する。3.5ミリの一般的なオーディオジャックを備え、イヤホンやヘッドホンにつなげばすぐに無線化が可能。付属の変換アダプターを介してコンポやカーオディオでも使える。音質に極端な劣化も感じなかった。
付属の説明書は英語だが、記載内容はシンプルにまとめられている。ペアリングや基本操作で困ることはないレベルだ。
●【自撮り棒】セルフィースティック
自分撮りや集合写真の撮影用に観光地でよく見かける「自撮り棒」。この「セルフィースティック」がユニークなのは、三脚も兼ねた「1本2役」なところだ。
6段階の伸縮式で、折り畳み時は約20センチと片手で持ちやすいサイズ。脚を開くと三脚に早変わりする。充電式のワイヤレスリモコンが付属し、三脚部に着脱ができる。自撮り棒として使用するときは、手元でシャッターが切れるので便利だ。
個体差かもしれないが、伸縮の構造がかなり固いので力が要る要る。リモコンにはズームボタンがあるものの、スマホの機種によっては対応しない。
[日経PC21 2019年8月号掲載記事を再構成]
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