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「神栖メンチ」 ピーマン王国・茨城の必殺パンチ? 探訪!ご当地ブランド(4)

2019/7/6

ピーマンとジューシーな豚、鶏のひき肉が絶妙なハーモニーを奏でる

東京駅を出発した高速バスの車窓は、千葉県に入って東関東自動車道で利根川へ向かうあたりから、牧歌的な田園風景へ姿を変えた。さすがに関東平野。筑波山の山影が見える以外は、やたらと空が広い。今回の目的地は千葉県銚子市の対岸、茨城県東南端の神栖市である。

きっかけは、茨城県生まれで現在、水戸市に勤務する友人から寄せられた情報だ。「行ったことはないけど、ピーマン生産量日本一ということで『神栖メンチ』が人気みたいですよ」。生粋の茨城県人ですらこんな具合。もしや新聞業界でいう「スクープ」に遭遇するかも……。期待は募る一方だ。

映画「翔んで埼玉」を見て以来、千葉県民の筆者には、茨城県が盟友に思えてならない。「ダサいたま」と田舎臭さで並び称される「チバラキ」である。水戸納豆は朝食の定番メニューだし、近場の軽登山なら、高尾山より筑波山だ。それにしても水戸、つくば、日立、土浦など茨城各地はかなり回ったつもりだが、取材直前まで神栖市の所在は知らなかった。しかし、不明を恥じる必要もなさそうだ。何せ市のイメージキャラクターは「カミスココくん」。茨城県の地形を顔にしたマスコットが、耳を赤い棒で「神栖はここ!」と指しているのだから。

神栖市公認特産品に選ばれた鹿島食品の神栖メンチ

高速バスの終点が鹿島セントラルホテルだ。多い時は10分に1本、1日に100本近く東京―神栖間を往復しているというから驚く。鹿島臨海工業地帯があるためだ。90分で到着したホテルの売店で、すぐに目に飛び込んだのが「神栖市産ピーマンソフト」のポスター。さすがにピーマン生産量日本一の地である。

何はともあれ「神栖メンチ」を求めて、現場へGO!

ホテルからタクシーで十数分。まず「そば処・砂場」で、ざるそばと共に食したのが、厳選おつまみメニューと書かれた神栖メンチ(600円)だ。気さくなおばちゃんが配膳してくれたそれは、長さ約15センチの棒状の神栖市産ピーマン入りのメンチ(1本85グラム)を、ザックリ2つに切った2本分。「最初はソースを付けずに召し上がってください」。カリカリの揚げたてメンチをハフハフしながらかじると、豚、鶏のひき肉と細かく刻んだピーマン、タマネギが混じり合った甘辛くジューシーな肉汁が口中に広がり、食欲が目を覚ました。味も通常のメンチカツより奥深く、そばとの相性もいい。これはピーマンが苦手な人でもイケるのでは? 

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