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私のモノ語り

トータス松本 「名誉の負傷」で買ったステッキに高揚

2019/6/28

ウルフルズのトータス松本さんが「最近買って一番よかったと思った道具」というステッキ。実は必要に迫られて買ったものだった

パワフルでソウルフルな歌声や温かみのあるメッセージが背中を押してくれる、ウルフルズ。そのフロントマン、トータス松本さんはバンドの活動はもちろん、現在放送中の大河ドラマ『いだてん~東京オリムピック噺~』への出演などでも話題になっている。そんな松本さんが「最近買って一番よかったと思った道具」というのがスタイリッシュなステッキ。大人の魅力あふれるトータス松本さんにぴったりだが、実は「名誉の負傷」によりやむを得ず購入したものだと笑う。

◇  ◇  ◇

このステッキは半月板断裂の手術後にステージへあがるために購入したという

このステッキは、おしゃれとかではなく、この春に僕が膝の半月板を断裂したときに必要に迫られて買い求めたものなんです。

6月26日に約2年ぶりとなるアルバム『ウ!!!』をリリースしたのですが、そのリードシングルとして『センチメンタルフィーバー ~あなたが好きだから~』を4月に先行配信。Music Video(以下、MV)も制作しました。実はこのときに「名誉の負傷」を負ったんですよ(笑)。

MVの後半で、男子高校生が好きな女子高生に告白して「よろしくお願いします」と手を差し出すと、女の子がその手を取ってOKの気持ちを伝えるシーンがあるんです。悲劇が起きたのは、それを見ていた僕ら(ウルフルズ)が大喜びして何度もジャンプする……という場面。着地したとたん、膝に激痛が走ったんです。これはただごとではないと思いましたね。

その日は痛みを我慢して撮影を終え、ビニール傘をつえ代わりにしてなんとか乗り切ったものの、翌日、医者に診てもらったら「骨は折れていませんが、半月板水平断裂です」と診断されました。できるだけ早く手術しないと痛みもひどくなるし、後遺症も心配だと言われました。

とりあえず歩くのもままならないからつえを買わなきゃと思ったけど、どこで買えばいいのか分からない。ドン・キホーテなら売っているんじゃないかと思ったら、やっぱり売っていたので、まずはそれを使いました。直後に控えていたクリープハイプ(2012年デビューの4人組ロックバンド)との「対バン」ライブも、そのつえを応急処置的に使いました。リハーサルでは痛みも出て不安を感じたのでスツールを用意してもらったんですが、本番になるとお客さんに乗せられるんでしょうね。アドレナリンが出るのか痛みもほぼ感じず、スツールに座ることもありませんでした。

ただそれで一段落ではなく、対バンライブのすぐ後に、両国国技館でのフェス「J-WAVE TOKYO GUITAR JAMBOREE」への出演も決まっていたんです。そこで大急ぎで2泊3日の最短コースで手術を受けることにしました。

フェスへは和装で出るつもりだったので、それに似合うステッキが欲しいなと思うようになって。ふと思い出したのが、新宿のヒルトン東京にあるステッキ専門店「ステッキのチャップリン」でした。5年ほど前に、同じフロアにあるハイエンドのオーディオ店をのぞいた際に見つけたんですよ。親父にステッキを贈ろうと考えていたときだったので店のことを覚えていたのですが、まさか自分用を買うはめになるとは(笑)。

手術直後に開催された音楽フェスには和装で登場。このステッキは和服にも似合っていたという

■ステッキを持つと背筋が伸びる

店内には驚くほどたくさんの種類があり、どれを選んでいいか見当もつきませんでしたね。高価なステッキもあることに驚きました。1万~2万円で買えるだろうと思っていたら、軽くその10倍もするステッキもある。

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