リーダーが語る 仕事の装い

横浜のダンディーな先人 スタイル受け継いでいく キタムラ社長 北村宏氏(下)

2019/6/7

■シニアも服装を考える楽しみをもつことが大切

「これからは70代の男性も現役で働く。女性の目を意識しろといいたいところだけど(笑)そうじゃない。生き方で大事なのは自分がやっていることに満足するかしないかじゃないかな」

――メンズバッグもたくさん展開されていますが、ビジネスバッグを選ぶ際のアドバイスをいただけますか。

「働く男達はなぜかばんに気を使わないのか。僕はリュックを否定しませんが、リュック1個ですべてのスタイルに合わせようというのが間違いです。スーツにリュックはありえません。お客様のところに行くときは絶対だめです。失礼ですからね。きょうはどのかばんを持っていこうか、と選ぶ楽しみをもってほしいですね」

――人生100年時代といわれ、70代で働いている人もたくさんいます。シニア世代の装いに大切なこととは何でしょうか。

「僕自身が一番留意しているのは、身ぎれいさ。20代の女性社員と歩いているときに加齢臭がしたらだめでしょう。ただ年齢は周りが決めることで、自分が決めることじゃないな。70代は服装を考える楽しみをもつこと。毎朝、そこにある服を身につけるのではなく、前の晩にコーディネートを考え、鏡に映して悩んでみる」

「横浜を盛り上げるために映像を作ったりイベントを仕切ったり。自分たちの街を動かすって面白い。最近は若い人たちが活躍してくれて本当にうれしいんだ」

「いま横浜の街づくりの実行委員長を5つほどやっていて、1日に5回着替えることもあります。ファッションは自分を表現できる道具なのだから、楽しまないともったいないよ。若者と一緒に横浜を盛り上げる仕事は最高に面白い。ファッションと一緒で横浜も進化しなければだめ。あの街、クレージーだな、そう思わせたいんだ」

(聞き手はMen's Fashion編集長 松本和佳)

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