
〇「マッサナ ノヤ ブルット ロサード」 2600円
カバは地場品種のマカベオ、チャレロ、パレリャーダをブレンドして造るのが基本だが、現在はシャンパンの主要品種であるピノ・ノワールやシャルドネなどの使用も認められている。ピノ・ノワール100%で造ったこのロゼ・カバはイチゴやサクランボなど赤い果実の香りが華やかで、口に含んでも果実味があふれる非常にチャーミングな味わい。「スモークサーモンや生ハム、パテやリエットなどと合わせると最高」(櫻井さん)だ。

〇「ペレラーダ グラン・クラウストロ」 オープン価格
これもシャルドネとピノ・ノワールが主体。香りは芳醇(ほうじゅん)で優雅。味わいも複雑で、インパクトの強いカバだ。「熟したリンゴの蜜やアンズ、パイナップルなどのフルーツ香がはっきりと感じられ、余韻にリンゴあめのようなフレーバーと、心地良いほろ苦さ、ボリューム感が続く。オリジナル性あふれる唯一無二のカバ」(櫻井さん)。生産者のカスティロ・ペレラーダは、画家のサルバドール・ダリお気に入りのワイナリーとしても有名だ。

〇「フレシネ アイス キュベ エスペシアル」 オープン価格
まばゆい真夏の太陽を連想させる真っ白なボトルが目を引く。やや甘口で、リンゴや洋ナシ、かんきつ系の香りが特徴。名前の通り氷を浮かべて飲むのがお薦め。「オンザロックにしてハーブを添えれば、エスニック料理にもぴったり」(櫻井さん)。

〇「カステルブラン ドス・ルストロス白」 2500円
カバの老舗生産者カステルブランの最上級キュベ(銘柄)で、日本では6月3日発売。二次発酵期間を含む瓶内での熟成期間が最長36カ月と非常に長く、「熟れた洋梨やアンズ、そして、スパイスとヨード的なニュアンスが混ざり合い、スモーキーで一段と複雑なアロマを感じる」(櫻井さん)。辛口で酸味の余韻が長く、食事と一緒に味わいたい一本だ。