スーツの裏地に潜む粋の美学 職人技、時計と響き合うショパール共同社長 カール=フリードリッヒ・ショイフレ氏(上)

「クラフトマンシップが好きです。職人の手技が発揮されたスーツを手にすると、喜びの気持ちが湧いてきます」と話すカール=フリードリッヒ・ショイフレ共同社長(東京都中央区のショパール銀座本店)
「クラフトマンシップが好きです。職人の手技が発揮されたスーツを手にすると、喜びの気持ちが湧いてきます」と話すカール=フリードリッヒ・ショイフレ共同社長(東京都中央区のショパール銀座本店)

スイスの高級時計・宝飾品ショパールのカール=フリードリッヒ・ショイフレ共同社長は、がっちりした体格にダブル仕立てのジャケットがよく似合う。仕事で好んで身につけるのは、職人技が光るスーツやシャツ。「これ見よがしなスタイルではなく、さりげなさが大切」と話しながら、さっと上着の裏を返すと鮮やかな絵柄が現れた。シンプルな時計の裏に潜む複雑で美しいムーブメントのような、粋の美学だった。

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――今日のネイビージャケットもぴったりです。ダブル仕立てがお好きですか。

「ダブル仕立てが好きですし、ジレ(ベスト)や3ピースもいい。色はネイビーや濃いグレーが中心です。このジャケットは見た目はオーソドックスでしょう。ところが秘密があるんです。ボタンを見て下さい」

■家紋入りスペシャルボタンはホワイトゴールド

ネイビーのジャケットについたボタンは家紋入り。なんと、ホワイトゴールドだった

「妻が特注で作ってくれた家紋が入ったスペシャルボタンです。内緒ですがメタルボタンではなくてホワイトゴールドなんですよね。クロークに預ける時にはボタンをはずさないとね(笑)」

――驚きました。究極のぜいたくですね。

「こちらもお見せしましょう(と、ジャケットの裏地を見せる)。インサイドにはこんな派手な柄が隠れています。私はそんなに派手にしたくないのですよ。でもテーラーがすごく明るいものにしたいと言ってクレージーな裏地を選ぶ……。柄はペイズリーが多いかな。このペイズリーは比較的おとなしめで許容範囲でしょうけど、時には真っ赤だったり、黄色だったり。まあ内側ですので人に見えるわけではないのですが。会社の人も知らない秘密です」

さっと上着の裏を返すと鮮やかなペイズリーの絵柄が現れた。裏地はいつもカラフル。社員でも知る人がいない、隠れたおしゃれだ
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