水拭きで素足で歩ける床に 「雑巾がけ」ロボット3選
気候が暖かくなり、家の中で靴下を脱ぐ機会も増えてくる季節。床の汚れやベタつき、ザラつきが気になるという人も多いのでは。そこで自動で床を水拭きしてくれるロボット掃除機を紹介する。
水を噴き出しこすり落とす/ブラーバジェット
ロボット掃除機「ルンバ」を手がけるアイロボット社は、2014年から床拭きロボット「ブラーバ」シリーズを販売している。
最初に登場した「ブラーバ380j」がカートリッジに水を入れてモップを装着した本体を規則正しく移動しながら水拭きするのに対し、「ブラーバジェット240」は、ジェットスプレーで床に水を噴きつけて汚れを浮かせ、クリーニングヘッドを細かく振動させながら拭き取る。同じ場所を2~3回前後するので、こびりついた汚れにも対応するという。
ナビゲーションシステム「iAdapt2.0」により部屋の広さや形状を正確に把握し、すでに拭いた場所とこれから拭く場所を自ら考えながら規則的なパターンで動く。一度前進して障害物がないことを確認して水を吹きつけるので壁や家具に近づくと自動的に減速して衝撃を最小限に抑える。壁や家具にジェットスプレーを吹きかけないようになっている。入ってほしくない場所には、赤外線で見えない壁を作る「バーチャルウォールモード」を設定することもできる。
幅178×奥行き170×高さ84mmとコンパクトなため、家具の隙間やソファ、ベッドの下に入り込んで掃除できる。重量は約1.2kg。最大稼働面積は12~15畳。バッテリーは本体から取り外せるため、本体とは別の場所で充電も可能。専用アプリを使えばスマートフォンで操作できる。
回転式ローラーできれいに掃除/ローラン
パナソニックから2019年1月に登場したのは、拭き取り部分に回転式ローラーを搭載した床拭きロボット掃除機「ローラン MC-RM10」。水拭き時は定期的に水を噴射し、ローラーが約5分半ごとに約30度回転して拭き取り面を変えるため、掃除終了まできれいな面で掃除できる。
タイヤ回転数で移動距離を計算する「オドメトリ」と、本体の向きを検知する「ジャイロセンサー」で制御し、おおまかな位置を推定しながらコの字形にルート走行。折り返す際に重ね拭きすることで効率的にしっかり拭き上げ、拭き残しを減らす。赤外線センサーや落下防止センサー、バンパースイッチが障害物や段差を検知して回避する。
ローラーには専用モップ以外に、シート専用パッドを使用すれば市販シート(指定メーカー)の装着も可能。本体サイズは幅240×奥行き243×高さ80mm、重量は2.5kg。最大稼働面積は約20畳。
モーター稼働で2つのモップが回転/ミズロボ
ふとんクリーナーで知られるレイコップから2019年3月に登場したのが、横長形状の「RAYCOP ミズロボ 」。毎分5700回転するモーターが2つのモップを回転させながら走行し、床の汚れを落とす。タイヤではなくモップの回転する力で移動するため、本体の重みがそのままモップに加わり、しっかり床に密着するという。
リモコンを使えばモード切り替えも可能。部屋全体を効率的に掃除する「自動モード」、手で拭くようにY字に前後する「Y字パターン」に加え、「集中モード」「壁際モード」「手動モード」「ターボモード」と状況に合わせて使い分けられる。
スマートセンサーシステムが階段や障害物を検知し、落下を防ぎ、家具への衝突を回避する。本体サイズは、幅371×奥行き203×高さ110mm、重量は2.1kg。
白物家電・美容家電を中心に、暮らしにまつわるモノやコトを幅広く取材、執筆するフリーライター。リアルな主婦目線で、日々の家事が楽しく快適になる家電の取り入れ方を積極的に発信する。
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