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見えてきたアフターデジタルの世界 日本企業の進路は 青山ブックセンター本店

2019/4/26

中国平安保険(ピンアン)グループの企業変革の事例も示唆に富む。金融ビジネスの枠を超え、デジタルサービスを使った生活圏へとビジネスを拡大した同グループの発展のカギは、医療・健康支援アプリだった。このアプリは無料問診と病院予約、歩数計という3つの機能を持ち、ここから顧客の行動データを収集、アプリを接点にブランディングをし、顧客に寄り添う戦略を展開する。

先進事例を紹介した後、「オンラインとオフラインを融合し一体のものとした上で、これをオンラインにおける戦い方や競争原理と考える思考法」を提示する。その思考法で様々な思考訓練を示した上で、日本企業の変革方法を考えていく。

「1カ月ほど前に店頭に並んでから、コンスタントにベストテン圏内で売れている。デジタル化がより進んだらどうなるのか、関心が高いようだ」と、ビジネス書を担当する中田麻美さんは話す。

■発想法、思考法の本が上位に

それでは先週のベスト5を見ていこう。

(1)アイデアはあさっての方向からやってくる嶋浩一郎著(日経BP社)
(2)直観と論理をつなぐ思考法佐宗邦威著(ダイヤモンド社)
(3)メモの魔力前田裕二著(幻冬舎)
(4)父が娘に語る美しく、深く、壮大で、とんでもなくわかりやすい経済の話。ヤニス・バルファキス著(ダイヤモンド社)
(5)THE TEAM 5つの法則麻野耕司著(幻冬舎)

(青山ブックセンター本店、2019年4月15~21日)

1位は博報堂ケトル社長による発想法の本。斬新なアイデアはムダから生まれるといい、ムダを大事にして生かす方法論を説く。2位は前々回に紹介した直感を生かした思考法の本だ。発想法、思考法の本はこの時期、どのビジネス街でも共通した売れ筋になっている。3位に『メモの魔力』。この書店では相変わらずの強さだ。4月初め、紀伊国屋書店大手町ビル店を訪れたときに紹介したギリシャ元財務相の経済学者がわかりやすく経済の本質を語った本が4位に入った。5位は気鋭の組織改革コンサルタントが成功するチームの法則を5つの視点から明らかにした本。今回紹介した本は9位だった。

(水柿武志)

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