言い訳しないと学んだ広島学院 景気予測の達人新家氏新家義貴・第一生命経済研究所主席エコノミストが語る(上)

新家義貴・第一生命経済研究所主席エコノミスト
新家義貴・第一生命経済研究所主席エコノミスト

景気の先行きを次々と的中させることから「予測の達人」との異名も持つ、第一生命経済研究所・主席エコノミストの新家義貴氏(44)。母校は、中高一貫の私立男子校、広島学院中学・高校(広島市)だ。新家氏は、エコノミストとしての矜持は在学中に打ち込んだ将棋から学んだと話す。

中学受験の動機は野菜嫌いだった。

小学校は地元の公立学校に通っていました。算数の好きなごく普通の小学生でした。ただ一つだけ大きな問題がありました。給食が大嫌いだったのです。

別にアレルギーとかではないのですが、小さいころから野菜が大の苦手でした。今の時代なら許されるのかもしれませんが、昔は、給食は残さず食べるのが当たり前。ですから、給食の時間は非常に苦痛でした。

たしか5年生になる前ぐらいのころ、母親から中学受験の話を聞かされました。どうやら母親は私を進学校に入れたがっていたようです。田舎でしたから中学受験の話なんて学校でも誰もしません。私も全然、頭の中にありませんでした。

でも、母親は本気だったようで、そのために私を塾に入れようとしました。戸惑っている私に母親が言った殺し文句が、「広島学院に行ったら、お昼はお弁当だから、給食食べなくて済むよ」。

その一言は私の心を大きく揺さぶりました。それほど私は給食、正確には野菜が嫌いでした。ちなみに現在も、野菜はほとんど食べられません。

母親の一言で、心は決まりました。そして家から少し離れたところにある地元では有名な進学塾に通い始めました。というわけで、広島学院に入学する動機は、非常に不純なものだったのです。

勉強は好きでしたが、塾には勉強以上の面白さがありました。毎週日曜日にテストがあり、点数順に順位がつきます。順位が1位だったり2位だったりすると、とてもうれしく、勉強するモチベーションがどんどん上がってきました。

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