ファッション、アート、建築物、伝統、美食……国内外の上質なものが集まるTOKYO。その代表的な街のひとつ銀座は、ここに憧れて訪れる外国人観光客も後を絶たない華やかな街。歩く人も街の一部、と化す銀座には、表情豊かなスーツが似合う。華やぎには華やぎを、だ。
“東京一華やかな街 銀座に、見合う装いをしていこう”
いつからか、銀座はお洒落をして行きたい街と言われるように。そう思わせるこの街の魅力を、この地で長らく店を営む、サンモトヤマの茂登山会長に伺った。
「この街にスーツが似合う理由のひとつに、星の数ほどある一流のバーの存在があるのではないでしょうか。身なりから振る舞い、会話の内容まで、そこに相応しくない場合はお店を追い出されることもある。その分紳士にとって大事なことが何なのか、学べる場です。きちんとジャケットを羽織って、ノータイでもいい。大人の遊びが似合う場ですから」
銀座は一流のすし屋や老舗の名店等各界、各国の要人に贔屓にされる場所も多い。「そういう場ではいつ誰に見られているかわからない。ですから暗黙の了解のように、身なりを気遣う空気が街全体に生まれるようになったのでしょう」
茂登山貴一郎さん サンモトヤマ会長/尊い手仕事、一流の技から作られた、国内外の名品を扱うセレクトショップ「サンモトヤマ」。茂登山氏は、2007年に3代目代表取締役社長に、’18年より会長に就任。バーやジャズ、アートなど幅広い見識を持つ。「銀座には日本らしさとモダンの融合という文化がある。ぜひこの街を歩いて楽しんでいただきたい」
色・柄優雅な装いで美食と美空間の一部になる
銀座の高級レストラン―店内は景色もインテリアも計算された洗練空間で、運ばれてくるのも芸術的なディッシュばかり。そんな優雅な休日のひとときに、似合うのはやはり華のある装い。ネップ感をデザインにしたウールのストライプスーツ。伊メゾンのなかでも、その色柄使いに定評あるエトロのそれは、リッチな空間にこそ引き立つ、深みあるボルドー地に艶気が漂う。柔らかなダブルブレステッドで寛ぎも装えれば、完璧な美食が完成するのだ。
例えば……エトロの渋色ストライプスーツ
銀座の中心で堪能する洗練イタリアン
[ ブルガリ イル・リストランテ ルカ・ファンティン ]
DATA:東京都中央区銀座2丁目7-12 銀座タワー9階 TEL:03-6362-0555 (営)昼:11時半~14時 夜:17時半~20時半(※9月30日まで) (休)日曜・月曜
凛とした白木のカウンターだからこそスマートな所作と心地よさを感じていたい
銀座の鮨店に妻を連れて週末デート。ピリッと引き締まったこんな空間では、寛いだ雰囲気を湛えつつも、きちんとしていたい。このカルーゾなら腕周りの余裕で寛ぎつつ、きちんと感を十分に演出できる。カウンター越しのプロの腕に敬意を表するように、こんな装いで訪れたい。
例えば……カルーゾのミニチェック柄セットアップ
今、注目の銀座の鮨店
[ はっこく (銀座) ]
30貫コースのみという潔いスタイルと徹底したこだわりで話題となり、2018年のオープン直後から予約困難なお店に。ウェイティングスペースを作るなど、モダンなつくりについ寛ぎたくなる空間だ。美しい檜のカウンターで極上の握りと向き合う贅沢な時間が過ごせる。
DATA:東京都中央区銀座6-7-6 ラペビル3F TEL:03-6280-6555 (営)17時~23時(月~水)、11時30分~14時、17時~23時(木~土) (休)日曜