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小沢コージのちょっといいクルマ

傘下入りで開眼? 三菱デリカの大胆マスクは日産譲り

2019/4/24

2019年2月に発売された三菱「デリカD:5」。「TOUGH TO BE GENTLE」をデザインコンセプトにしている。価格は税込み384万2640円~

大胆なマスクで有名なトヨタ「アルファード」や「ヴェルファイア」の影響もあるのか、昨今の国産ミニバンは出るたびに顔が派手になっている。「目立ったほうが勝ち」と言わんばかりだが、2019年春にはさらに強烈な「ファミリー」が登場した。三菱自動車の新型「デリカD:5」だ。小沢コージ氏によるとその戦略には日産自動車の影響も見られるという。

■まるで「ロボット系マントヒヒ顔」

ついにこの領域まで来たか! そう思わされたのが、19年2月に出たばかりの三菱自動車「デリカD:5」だ。自慢のオールラウンダーミニバンで、高い走破性を発揮する独自の4WDシステムや、国産ミニバンで唯一のクリーンディーゼルエンジンが売りのクルマ。

今回は07年にフルモデルチェンジして以来のビッグマイナーチェンジであり、エンジン、ボディー、足回り、トランスミッション、内装と全面的に改良しているが、やはり最大の注目はデザインチェンジだろう。

一新したのは人気のディーゼルモデルのみだが、標準ボディーのフロントマスクのインパクトがとにかく大きい。鮮烈な横一線のフロントグリルはもちろん、左右に配されたタテ型の2連LEDライトも主張が強い。直線的でありつつ動物の頬のようにエグれていて、ある意味、「ロボット化したマントヒヒ」のようだ。

標準ボディーは「ヒゲでもそりますか?」と言わんばかりの電気シェーバーの刃のような模様のグリルで、一方の「アーバンギア」仕様は未来的なストライプ状のグリルを備えている。

機能の一部がフェイク(見せかけ)なのも特徴で、グリル脇の横型LEDライトはヘッドライトかと思いきや単なるポジションライトで、本当のヘッドライトは縦型LEDライトといった具合。内側がハイビーム、外側がロービームを担当し、夜間の顔つきはより大胆で未来的だ。

フロントグリルは電気シェーバーの刃のような模様でインパクトが大きい
縦型LEDライトがヘッドライトで、横型LEDライトはポジションライト

■フルモデルチェンジ並みのマイナーチェンジ

この「ビックリ顔作戦」は、現在の三菱自動車の苦境とチャレンジ精神を表している。今回12年ぶりの改良でありながら、ボディーの骨格から一新するフルモデルチェンジではなくマイナーチェンジに留まったのはやはり、日産傘下で再起を目指す三菱自動車の厳しい台所事情を思わせる。

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