魅せる男のセルフプロデュース

ただ似合うだけではダメ 色味や素材で「内面」演出 セルフブランディングのためのコンセプトづくり(下)

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

2019/4/18

写真はイメージ=PIXTA

こんにちは。 前回のコンセプトづくり(上)でご自身の分析をされましたか? まだの方は、ご自身が何を大切にし、どのようなイメージを周りに伝えたいのかをよろしければ前回の最後部のチェックリストから書き出してみてください。




今回は、以前モデルとして登場頂いた医師の五藤良将(ごとうよしまさ)氏(40歳、身長175cm)を分析してみたいと思います。

■文章化することでどんな演出が必要か明確に

印象分析で五藤さんは「人情味あふれる優しさ」と「エネルギッシュに実行する」を選び、重要ワードからは、優先順位1番に信頼感、2番目に責任感、3番目に包容力を選びました。これからクリニックの立ち上げをすすめることを踏まえ、「人情味溢れる優しい笑顔でエネルギッシュ! 多くの方から支持を得る医師」というコンセプトを作成しました。文章化することでどのような演出を必要とするかが明確になってきました。それでは、その演出をファッションの中にどうやって入れていくと効果的かについて、ご説明します。

五藤氏のbefore / after

五藤さんの顔型はベース型でやや面長(顔幅が狭く、下唇から顎までの長さが長い)、体型はスリム体型(細マッチョ)で、なで肩です。

Beforeの画像を見てみましょう。なで肩は肩パットや裄綿(ゆきわた)により調整されていますが、五藤さんはお顔立ちが若々しく、目元が人懐っこく可愛らしいので実際の年齢よりもお若く見えることとスーツの選び方により、ひょろりとした感じに痩せて見えるため、頼りない神経質そうな印象を与えてしまいかねません。

さて、ここでおさらい。

スリムで背の高い人にお似合いのジャケット=シングル/ダブルどちらでもOK。ジャケットの着丈は、やや短め・3B(ボタン)。色はミディアムグレー等の薄めの色、チャコールグレー等、ストライプ柄(幅狭)ラペルの幅は細めで、ゴージラインは普通、ベントは、サイドベンツ。ワイシャツの襟は、レギュラータイプ、ネクタイはあまり濃い色ではなく、中間色をチョイス。また、結び方はシングルノット……でしたね。

■柔らか仕立てで「人情味あふれる優しさ」演出

というわけで、Afterの画像をご覧ください。五藤さんに三つ揃えのスーツをお奨めしました。ナポリスタイルのスーツなので、ブリティッシュスタイルに見られるようなかっちりとしたショルダーラインのように肩を強調しない柔らかな仕立てのため、五藤さんのなで肩をカバーするタイプではありませんが、「人情味あふれる優しさ」を演出しています。

実際に仕立てる際は、少しだけ肩に裄綿を入れて肩をカバー調整することをお奨めしました。ジャケットの丈は、短いとすこし軽い印象になるため、クラシックスタイルの通常丈にして落ち着いた雰囲気を出しています。二つボタンのジャケットですが、ベストの合わせの位置が高いため、目線が上の方に来る(三つボタンと同じ効果)ことで、スラリとした精悍(せいかん)な印象になりました。

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