魅せる男のセルフプロデュース

「なりたい自分」になる まずはキャッチフレーズを セルフブランディングのためのコンセプトづくり(上)

ファッションプロデューサー 五十嵐かほる

2019/3/3

写真はイメージ=PIXTA

この連載ではこれまで、顔型や体形に合った襟の形やスーツなどのシルエット、ネクタイなどをどう選ぶかについてお伝えしてきました。今回は最も必要とされているにもかかわらず、後回しにしてしまいやすい、自身の見せ方=魅せ方、すなわち演出方法についてお話ししたいと思います。

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「演出」というと、「芸能人みたい……」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。テレビ番組などで見られる、わざとらしく笑いや感動を誘おうとする「演出」を思い浮かべてしまうかもしれません。けれども、ここでお話しする「演出」は、特別なスキルを学んだり、ダイエットしたりする必要などありません。「自分が持っている力を生かすこと」、これこそが「演出」と捉えていただきたいと思います。

そして演出に必要なことが「明確なコンセプト」なのです。

私はこれまで、パーソナルブランディングやパーソナルスタイリングの依頼主向けにコンセプトづくりを幾つも手がけてきました。イメージや雰囲気を伝えようとしても、自分自身が自らのコンセプトを理解できていなければ、周りからいわれるがままで、たとえその言葉に従い、最高のコーディネートが仕上がったとしても、それは仮そめにすぎません。

■キャッチコピーでコンセプトを明確化

せっかく、ぴったりなイメージができあがったとしても、自分自身で本当の意味で腑(ふ)に落ちないと、装いの自立を促せないと思うのです。

こうした観点から、コンセプトを明確にすることは極めて重要です。この際に役立つのが「キャッチコピー」です。

「そうだ京都、行こう。」「きれいなおねえさんは、好きですか。」――といったテレビコマーシャルや電車の中づり広告で見かけるキャッチコピー。これらは訴求するイメージを明確化することで、消費者の購買意欲を効果的に喚起します。

もちろん人物を訴えかけるキャッチコピーも有効です。人気アイドルグループ、AKB48の「会いに行けるアイドル」、タレントの清水ミチコさんの「国民の叔母」といったように、自らのモットーや長所を具体的に表現することで、多くのファンの心をつかめるように、より身近な存在として訴えかけます、

■自分を客観的に見つめる

キャッチコピーは本来、広告代理店などが商品や企業のブランディング(ブランド構築)を行うために、その長所や訴求したい箇所を明確にするための手段です。私もこの手法で顧客のカウンセリングを行ってきました。

具体的には、まず自分自身を客観的に見つめ、外面と内面を分析しながら、なりたい自分になるためのイメージワードを選択してもらいます。こうして集まったキーワードを再構成することで、「その人となり」が見えるようなキャッチコピー(コンセプト)をつくり上げるのです。

それでは次に、私が今までお手伝いしてきた実際のコンセプトとスタイリングの事例を見ていきたいと思います。

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