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スマホカメラに「3眼時代」到来 ズームの弱点を克服

佐野正弘のモバイル最前線

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NIKKEI STYLE

2019年に発表された最新スマートフォン(スマホ)の数々を見ると、その多くに3つのカメラが搭載されており、「トリプルカメラ」が今年の大きなトレンドとなりそうだ。しかしなぜ、スマホにカメラを3つ搭載する必要があるのだろうか。

3眼カメラが大きなトレンドに

3眼カメラを発表したのはサムスン電子、ファーウェイ・テクノロジーズ、ソニーモバイルコミュニケーションズ、そしてフランスのWikoだ。ハイエンドのスマホを製造するメーカーが中心ではあるが、Wikoは低価格のスマホを提供している会社であり、3眼カメラはミドルクラス以下にまで広がる様相を見せ始めた。

サムスン電子は「Galaxy S10」シリーズで採用した。ディスプレーのインカメラ部分だけをくりぬいた「Infinity-O」と呼ぶディスプレーを採用しているのが特徴で、6.1インチのスタンダードモデルの「Galaxy S10」と、6.4インチの大画面モデル「Galaxy S10+」が3眼カメラだ。

ファーウェイの「HUAWEI P30」はカメラに力を入れた同社の「P」シリーズの最新モデルで、最上位モデルの「HUAWEI P30 Pro」は超広角で0.6倍、デジタルズームで50倍という驚異的なズーム機能を備える。

ソニーモバイルコミュニケーションズの「Xperia 1」は6.5型で21:9という、従来よりも一層縦長比率のディスプレーを採用しているのが特徴で、映画などを視聴したときにディスプレーの上下に黒帯が出ることなく、快適な映像体験が得られるのが特徴となっている。

標準・望遠・広角で撮影シーンを大幅に拡大

2眼カメラは2016年にアップルがiPhone 7 Plusで採用し、多くのスマホが備えるようになった。特にiPhone採用前から2眼カメラのスマホを作っていたファーウェイは数多くの機種で2眼カメラを搭載し、同社のスマホの人気につながった。

今では、多くのスマホが背面に2つのカメラを搭載した「2眼カメラ」を採用。それらを駆使して一眼レフカメラのようなボケ味のある写真を撮影したり、カメラの倍率を切り替えて遠方の被写体を撮影しやすくしたりするなどの個性を打ち出している。

今回、3つ目のカメラの用途としてはスマホカメラの弱点である画角の強化が一番大きい。

3眼カメラを採用したスマホの多くは、標準の画角に加え、超広角の画角、そして光学2~3倍相当の望遠撮影が可能なカメラを採用している。Galaxy S10/S10+を例に挙げると、メインカメラのほか、メインカメラに対して0.5倍、2倍相当のカメラを搭載しており、デジタルズームを使うとさらに10倍までの撮影が可能。それぞれのカメラを連携させることで、幅広い倍率での撮影ができる。

P30 Proはさらに強力なズーム機能を備えている。同機種はメインカメラのほかに0.6倍、5倍相当のカメラが搭載されており、それらを組み合わせることで、0.6倍の広角撮影から、デジタルズームを使って50倍までの望遠撮影が可能となっている。

さらにP30 Proはメインカメラのイメージセンサーの画素数が高いことを生かし、メインカメラで撮影した写真の一部を切り出すことにより、画質を落とさずにデジタルズームを実現する「ハイブリッドズーム」という機構を採用した。これによってコンパクトデジタルカメラに匹敵する10倍ズームまで画質を落とさずに実現している。

「潜望鏡」で薄いボディーに望遠カメラを搭載

スマホのズームを強化する上で問題になるのが、レンズの長さである。一眼レフカメラの高倍率レンズがとても長いのを見れば分かる通り、倍率の高い望遠カメラを実現するにはレンズとセンサーとの焦点距離を長くする必要があるため、どうしてもレンズが長くなってしまうのだ。

だがスマホでは本体が薄いことがとても重視されるため、長いレンズを本体に収めるのが難しい。そのため。これまでは光学ズームで最大2~3倍相当のものまでしか搭載できなかった。

P30 Proは「潜望鏡(ペリスコープ)」構造で光学5倍相当のカメラを薄い本体に内蔵した。レンズを縦ではなく横に並べ、プリズムで光を折り曲げることで、潜望鏡のような構造のカメラを実現し、薄いスマホの中に高倍率のカメラを収めた。

ペリスコープ構造の採用を発表したのはファーウェイが初めてではなく、中国のOPPOが先行した。同社はペリスコープ構造で10倍相当のハイブリッドズームを可能にしたスマホを開発していることを発表、4月10日にはそれを搭載した新しいスマホ「Reno」を発表している。日本での登場も期待されるところだ。

今後ズームに強い3眼カメラを搭載する機種が増えていけば、スマホはズームが苦手という認識も過去のものとなり、活用の幅も大きく広がることだろう。筆者の個人的な例を挙げると、発表会などの取材で遠く離れたステージに登壇する人を撮影する必要があり、どうしてもズーム機能が欠かせないことからスマホのカメラを仕事に使うことはこれまであまりなかった。だがここまでズーム機能が強化されたのであれば、仕事にフル活用しても問題ないのではないかと考えるくらいになってきている。

さらに最近の動向を見ると、ノキアブランドのスマホを提供するHMD Globalが、5つのカメラを搭載したスマホ「Nokia 9 PureView」を投入するなど、一層カメラの数を増やそうという動きも出てきている。スマホの中でもカメラはとりわけ人気の高い機能の一つだけに、今後、どこまでカメラの数が増えていくのか気になるところである。

佐野正弘
 福島県出身、東北工業大学卒。エンジニアとしてデジタルコンテンツの開発を手がけた後、携帯電話・モバイル専門のライターに転身。現在では業界動向からカルチャーに至るまで、携帯電話に関連した幅広い分野の執筆を手がける。

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