平成視聴率トップ 『半沢直樹』と『平成教育委員会』

日経エンタテインメント!

安達祐実主演の『家なき子』は、37.2%で6位にランクインした。貧しい家で育った少女が、家庭内暴力や理不尽な環境に耐え、困難に立ち向かっていく物語。「同情するなら金をくれ!」というセリフは流行語大賞に選ばれた。

10位には、関西テレビ制作の『GTO』が入った。反町隆史ふんする元暴走族の高校教師が活躍する学園ドラマ。トップ10の中では唯一、マンガ原作ものとなった。

オリジナル作が多数ヒット

視聴率(世帯視聴率)はビデオリサーチ関東地区調べ。ランキングはビデオリサーチの数字を基に編集部で作成

現在は小説やマンガの実写化が盛んだが、平成の半ばあたりまではオリジナル作品が多い。その観点で脚本家に注目すると、18年にNHK連続テレビ小説『半分、青い。』を手掛けた北川悦吏子は、『ビューティフルライフ』や『ロングバケーション』のほか、22位の『素顔のままで』などを担当。今年1月期に放送された『ハケン占い師アタル』(テレビ朝日系)の遊川和彦は、『家政婦のミタ』のほか、『魔女の条件』が30位に入っている。『ひとつ屋根の下』や『家なき子』、『101回目のプロポーズ』の野島伸司は、16位の『高校教師』や17位の『愛という名のもとに』でも世間の話題をさらった。

昨年2本の連ドラ(地上波)を担当した井上由美子は『GOOD LUCK!!』、平均視聴率21.4%を獲得した朝ドラ『まんぷく』の福田靖は『HERO』、昨年大河ドラマ『西郷どん』を担当した中園ミホは11位の『やまとなでしこ』と、現在も引く手あまたの脚本家たちは、実力が問われるオリジナル作でヒットの実績を上げてきた。今はタイムシフトや配信サービスの充実により、簡単には高視聴率は出ないが、『半沢直樹』や『家政婦のミタ』のような例もあり、世間が沸く作品が誕生する可能性はまだまだあるだろう。

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