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キャリア

VIPが認めるカリスマ通訳者 伝わる技術の磨き方

日経doors

2019/4/8

■最初は散々…でも、1年後には総代に!

マリエ:念願の英国での高校生活はどうでしたか?

関谷:散々でしたよ。私の英語はこんなにも通じないものなのかと。日本では熱心に勉強していたけど、中学までに習う英語は基礎的なことが多いので、現地のティーンエージャーの女の子たちに紛れたら全然ついていけないんですよ。「would」と「should」の使い分けも分からなくて。

マリエ:みんな教科書通りにしゃべってくれるわけじゃないですもんね。

関谷:むしろ、教科書英語は一つも出てこないレベルで。しかも寮制の女子高だったので、学校が世界のすべてなんですよ。授業についていくのも、友達をつくるのも大変でした。10代の頃って、独特の仲間意識があるじゃないですか。内輪ではやっている言い回しとか、関心事とか。

マリエ:中高生の頃の人間関係って、そもそも日本でも大変ですもんね。クラス内のヒエラルキーだの、誰かと付き合う付き合わないだの……。いつごろから学校になじめるようになったんですか?

関谷:留学は1年間だったんですけど、後半はだいぶ慣れてきて、1年の終わりには総代を務めました。

マリエ:総代……? 総代って、首席ってことですか?

関谷:そうですね。「その年に卒業する人の代表」なのですが、日本に帰る1年生の私も卒業生の一人ということで、学校代表に選ばれたんです。私、毎晩トイレで勉強してたんです。お手洗いのフタを机代わりにして(笑)。寮の消灯が9時だったんですけど、その時間までに宿題が終わらないので、明かりがついているお手洗いやお風呂場で頑張ってましたね。そんな生活を送っていたら、総代に選ばれました。

マリエ:涙ぐましい……! 本気度がすごい!

関谷:2~3年ごとに環境が変わると、新たな場所に順応することに一生懸命になるので。6歳で渡英、9歳で帰国、12歳で中学受験、15歳で留学決断、2度目の英国から帰ってきたら今度は大学受験。「必死になること」が習慣になっていたのは大きいと思います。

マリエ:私も自分は努力型だと思っていたけど、さすがにトイレで勉強したことはないので、自己評価が甘かったなと反省しました(笑)。

■「理想の働き方」からの通訳

マリエ:関谷さんは30代になって、今の通訳会社を起業されたんですよね? 前職の商社から、どうして通訳に興味を持ったんでしょうか?

関谷:商社にいた頃から、通訳っぽいことはしていたんですよね。商社の繊維部門でブランドマーケティングをしていたんですけど、要は海外のブランドと日本の法人をつなげる仕事で。当時は通訳を発注する立場でもあったので、通訳がどんな仕事なのか分かっていたんです。

マリエ:もともと、独立志向はあったんですか?

関谷:2社経験して、私は自分で決めたい人なんだなってことがだんだん分かってきて。自分で意思決定ができないと、ちょっとストレスになっちゃう。それにその頃、友人が英語教育事業を立ち上げるのを手伝っていたので、会社経営が自然と選択肢の一つに入っていたんです。

マリエ:そうすると、通訳になりたかったというよりも、理想の働き方から逆張りしていった感じなのでしょうか?

関谷:そうですね。在庫を持つビジネスが大変だって商社時代に学んでいたので、在庫を持たない事業で私ができることってなんだろうと考えていた時に、頭に浮かんだのが通訳でした。起業する前、外国人のセミナーを同時通訳したことがあって。その時、参加者の方から「外国人の講師が日本語をしゃべってるみたいに自然な通訳だった」と言われたんです。これならできるかもしれない、と。

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