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バリキャリほど悩む 自分の価値を見極める4ステップ

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NIKKEI STYLE

働き方改革のコンサルティングを行っている池田千恵さんが、「ポータブルスキル(持ち歩き可能な、どこでも通用するスキル)」を磨く方法を指南します。今回は、今の職場での実績が会社外で通用するか分からないという人に、あなたの価値を一般的なものとして商品化する方法を指南します。

会社で結果を出している人ほど「キャリアのモヤモヤ」を抱えている

私は2008年に独立して以来10年間、「じぶん商品化」(=「自分の価値がここにあるのではないかな」と仮説を立て、パッケージ化し、値付けして販売しながら試行錯誤を繰り返すことで、どこででも通用するスキルを磨くこと)をしながら仕事を続けています。このため、いつのまにか多くの人のキャリア相談に乗ってきました。当初キャリア相談では「今の会社で結果を出すことができないから他に生きがいを見つけよう」という、いわゆる「逃げ」のキャリアの人が多いのかな、と思っていましたが、結果はそうではありませんでした。

会社の赤字をV字回復させたという人や、会社という環境を最大限に生かし、仕事を通じて夢をかなえているように見えている人のほうが、むしろ心に深刻なモヤモヤを抱えていたのです。

●今の職場ではある程度結果を出してきたので新しい環境に身を置いてみたい。でも、いきなり独立とか、転職というのもちょっと違う気がするし、希望して新しい部署に異動できるかも分からない。もしかしたら結果がでたのは「たまたま」だったり、「会社の看板」のおかげだったりなのかもしれない。
●個人としての私に何ができるかを、今いる環境を維持したまま試してみたい、でも具体的に何をどこから始めたらいいのかが分からない。
●会社の実績を自分の副業として商売するのは守秘義務や会社への仁義から気が引ける。

じゃあ自分はどうしたらいいの? というところでぐるぐるモヤモヤとしている人が多かったのです。特に仕事で結果を出している場合、「周囲に打ち明けると自慢のように聞こえるかもしれない」という心配もあり、本気で悩んでいるのに誰にも相談できずに行き詰まっている事例が多いことに気付きました。

会社員を長く続けていると、仕事内容が多岐にわたるのに加え、月収・年収で仕事を受けているため、自分のしていることが果たしていくらの価値となるのかを判断するのは難しいのです。どこからが会社の力で、どこまでが自分の力なのか? ということは会社員のうちは分かりにくいものです。

中堅出版社の編集者だった友人から聞いた話です。大手出版社に自分の会社が買収された時、今まで「○○社? どこそれ?」という対応だった取引先が多かったのに、大手出版社の肩書になった途端に手のひらを返したように話を聞いてくれるようになり、仕事が格段に取りやすくなったとのこと。仕事ぶりが同じでも、肩書で仕事のやりやすさが変わるような環境にいるとなおさら、自分のそのままの価値が分かりにくくなってきますよね。

肩書は便利なものですし、肩書で仕事ができるというのは会社員ならではの恵まれた環境です。その環境を享受できるうちに、今後時間や場所、会社名にとらわれずに自由な働き方ができる世の中になるのを見越して、まっさらな「自分自身」の価値を今から試していくことが必要となってきます。

では、会社の実績かあなたの実績かの区別が分からなくなったとき、あなたの価値を一般的なものとして商品化していくためにはどうしたらいいのでしょうか。今回は具体的ステップについて解説します。

あなたの知識を一般化するための4つのステップ

あなたの知識を一般化して、体系化するためのステップは、次の4つです。

1.自分の経験を洗いざらい思い出す(仕事プライベート含めて)
2.自分の経験で他の人の「困った」を解決することはできないかを考える
3.こういう「困った」を解決する××という経験というコンセプトを考え、周囲に反応を聞く
4.SNS(交流サイト)で発信したり、小さな会を企画したりにチャレンジしてみる

順番に説明しましょう。

1 自分の経験を洗いざらい思い出す(仕事プライベート含めて)

成功体験はもちろんのこと、失敗体験や反省点、今の自分が過去を振り返って「こうしておけばよかったのに」といったようなことを詳しく書き出してみましょう。ポイントは、仕事の経験だけでなく、プライベートでの経験も振り返ることです。なぜなら、仕事で成果を上げた一因に、あなたのプライベートでの気質が関わっていたりすることが多く、仕事とプライベートは切っても切れない関係だからです。「仕事だから」「プライベートだから」と思考を分断させてしまうと、その分発想もしぼんでしまいますので自由に思い出してみましょう。

2 自分の経験で他の人の「困った」を解決することはできないかを考える

こんな人が、こういう悩みで苦しんでいないかな? それを私の経験で助けることができないかな? ということを箇条書きにします。

私が9年連続でプロデュースしている朝専用手帳「朝活手帳」の例でいうと、

●早起きしたいのにできない
●自分の自由な時間をつくりたいのにできない
●早起きや習慣化の本を読んでやる気になるけれど、やる気が3日以上続かない
●早起きができないと自己嫌悪に陥ってしまう

といった悩みを、「図解で整理できる」「テンプレートに落とし込める」「ネガティブな思い込みをポジティブに変えられる」という自分のスキルを活用して手帳化することで解決できないか? と考えました。

3 こういう「困った」を解決できる××という経験というコンセプトを考え、周囲に反応を聞く

朝活手帳の場合は「早起きしたいけどできない」を仕組みで解決できる「朝専用手帳」=「朝活手帳」というコンセプトで企画書を作成し、出版社に提案したところ採用になりました。朝活手帳のコンセプトは2011年の発売当時ツイッターで発信したところ多くの反響をいただき、現在も毎年支持いただく手帳となりました。

4 SNSで発信したり、小さな会を企画してみる

「SNSで発信したり、小さな会を企画してみる」については少しコツがいるので次の項目で多くの文字を割いて説明します。

コンセプトが固まったら、本当にそのアイデアが相手の役に立つか、自分の思い込みではないかを実際に人に聞いてみて、ナマの声を集めてみましょう。SNSでコンセプトを発信したり、興味を持ってくれそうな友人知人に声を掛けたりして、まずは無料でもいいので反応を見る目的で会を開催してみることをおすすめします。

今はTwitter/ブログ/SNSなどで、「集まりましょう!」と声を掛ければ、すぐに集まることができる時代です。最初は友人を誘いあうところからのスタートでもOKですので、開催してみましょう。イベントを開催する垣根は昔よりずっと低くなっています。 特に参加者の時間の都合がつけやすい「朝活」を定期的に主催するのはおすすめです。

夜は予定が見えない人も、朝なら自分さえ早起きすれば開催できますし、会社の始業時間が決まっているためダラダラ開催することもなく、習慣化させやすいのです。主催というと大げさに聞こえるかもしれませんが、発起人になって友人や仲間を誘ってみる、という気軽なイメージで始めてみましょう。そこで「いける」という感覚がつかめたら、シリーズ化していきます。

シリーズ化していくためにはコツがあります。それはネタ切れしない形式を選ぶことです。

例えばあなたが勉強して得たお金関連の資格を生かして「お金に対する知識を深める勉強会」を開こう! と考えたとき、習った教科書に載っているような内容を順番で開催したとすると、教科書の知識の提供が終わるとすぐに朝活が終了となってしまいますよね。

例えばあなたの経験を生かしたお金の知識を教えたいのであれば、お金に関わる読書会やニュースを報告する会を開き、あなたならではの視点で議論する場をつくるようにするとネタ切れしません。本は毎日出版され続けていますし、ニュースも日々生まれるので「次はどうしようかな?」と悩む時間も短縮されます。私も「早朝グルメの会」という朝からレストランでおいしい朝食を食べる会を10年主宰していますが、早朝営業のレストランは次々と新しい店が登場してきますし、なくなってしまう心配もないのでずっと続けることができます。

今回お伝えした方法は「朝活」と限定はしていますが、朝以外でも、会を主催するときに応用できるものです。参考にしていただければ幸いです。

「会社員はもう終わっている」とあおる人も多いですが、実は会社員ほど大きな権限と肩書を持って自由に動ける環境もそうそうないのです。焦って何も準備がない中で独立や副業を目指すのではなく、メリットを生かせる今のうちに「仕事が遊び、遊びが仕事」になるような生き方は何かを探っていきましょう。

池田千恵
株式会社 朝6時 代表取締役。慶應義塾大学総合政策学部卒業。外食企業、外資系戦略コンサルティング会社を経て現職。企業や自治体の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、「働き方改革プロジェクト」「女性活躍推進プロジェクト」など、ミドルマネジメント戦力化のためのコンサルティングや研修を行っている。「絶対! 伝わる図解」(朝日新聞出版)、「朝活手帳」(ディスカヴァー21)など著書多数。

[nikkei WOMAN Online 2018年12月12日付記事を再構成]

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