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VIPが認めるカリスマ通訳者 伝わる技術の磨き方

日経doors

2019/4/8

カリスマ通訳者と呼ばれる関谷英里子さん
日経doors

カリスマと呼ばれる同時通訳者・関谷英里子さん。元米国副大統領アル・ゴア氏、米フェイスブックの最高経営責任者マーク・ザッカーバーグ氏、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世など世界の最重要人物(VIP)たちの同時通訳を務めたことでも知られている。いかにして輝かしいキャリアを歩むことができたのか。日経doorsの連載コラムを持つライターのニシブマリエがインタビューから得られた「学びのお品書き」からひもといていく。

◇  ◇  ◇

同時通訳者・関谷さんは、そうそうたる著名人の同時通訳という経験だけでも十分かっこいいのだが、2014年に休業し、スタンフォード大学への留学のためにキャリアを一時停止させるなど思い切った行動に。現在はサンフランシスコにお住まいとのことだが、一時帰国のタイミングで関谷さんにラブレターを送ったところ、快くインタビューに応じていただけた。

■関谷英里子さんが伝授する「学びのお品書き」
・環境の変化によって「努力の習慣化」ができる
・英語は、語彙の豊富さより「言葉選び」が重要
・最悪なケースは、準備をすれば最悪じゃなくなる
・目標は、年に一つだけ
・自分の「気が済む」ための選択を

■英国留学時代はトイレで勉強

ニシブマリエ(以下、マリエ):実は、関谷さんはかつて私が嫉妬していた対象なんです。私は高校まで山奥でドメスティックに生きてきたので、大学で上京して初めて出会った「キコクシジョ」という人たちがまぶしくて、羨ましくて、直視できなかったんです。関谷さんは小学校の時、英国にいらっしゃったんですよね?

関谷英里子さん(以下、関谷):そうですね、6歳から2年半くらい。子どもだから確かに吸収は早かったけど、当時は「一緒に遊ぼう」みたいな英語しか話していなかったです。

マリエ:9歳で日本に帰ってきて、英語を維持するための、いわゆるバイリンガル教育は受けていたんですか?

関谷:全然。小学校だから当時は英語の授業もないし、特に何もやっていなかったです。むしろ日本語に苦労しました。みんなが漢字を勉強し始める頃、私は英語圏にいたので。よく覚えているのは、テストの時に「港」という字がどうしても思い出せなかったこと。

マリエ:確かに「港」は難解ですよね。でも、中学から始まった科目としての英語には自信があったんじゃないですか?

関谷:確かに、初めのうちは楽勝なんです。でも、中学2~3年になってくると、周りの優秀な子たちのほうが良い点数を取るようになっていって。英語の音は分かるのに、スペルが分からない。これはちゃんと勉強しないといけないぞと焦りました。

マリエ:英国帰りの身としては、ちょっと悔しいですよね。

関谷:そうそう、これは経験に甘えてちゃダメだなと。私は英語が得意だし、得意であり続けたい。だから、自分を追い込むために「海外の高校に行かせてくれ」と親を説得しました。

マリエ:大学留学ではなく、どうして高校だったんですか?

関谷:私が通っていた学校からは、毎年3~4人交換留学に行くんですよ。高校で留学する選択肢があるのを知ったら、それはやってみないとと思いました。

マリエ:環境が変わることへの不安はなかった?

関谷:むしろ、昔から変化が結構好きでしたね。英国でも2回引っ越しているし、思えば3年以上同じ場所にとどまったことがないかもしれない。

マリエ:なんか、それがすべてな気がしますよね。関谷さんを関谷さんたらしめているのは、「変化を恐れない姿勢」。

関谷:締めが早い(笑)。

マリエ:すみません、前のめり過ぎました(笑)。

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