靴も下着もジェンダーフリー オシャレの固定観念崩す

ジェンダーフリーは学校の制服にも広がっている。

東京都中野区は新学期から全区立中学の女性生徒が自由に制服を選択できるようにする方針を打ち出した。制服は各校が独自に決めているが、現行だと区内全10校のうち5校で女子生徒の制服にスラックスが用意されておらず、スカートしかない。

「だが、スポーツが好きなのでスカートでは不便だと感じる女子生徒もいるし、防寒対策やLGBTであることを理由にスラックスをはきたいという声があることに対応した」(中野区教育委員会)

大手ブランドも性差にこだわらず

2019年春夏向けにラコステが発表した「ジェンダーレス」のコレクション

「社会の価値観は多様化している。女子はスカート、男子はスラックスという制服の固定観念も徐々に崩れていくのではないか」。LGBT支援に取り組む活動家の杉山文野さんはこう指摘する。

ジェンダーフリー、ジェンダーレス、ノージェンダー、ジェンダーニュートラル、クロスジェンダー……。表現は様々だが、こうした動きはすでに海外でも大きなファッショントレンド、意識改革として社会に定着している。

グッチ、クリスチャン・ディオール、ミッソーニ、ラコステなど大手ブランドはショーなどで性差にこだわらないコンセプトを相次いで発表。ニューヨーク・コレクションでは昨年から、男性・女性の従来の2部門に加え、新たにノンバイナリー(男女いずれにも属さない)部門が設けられた。

ニューヨークのマンハッタンでは「ジェンダーフリー」を掲げた衣料店も登場して話題になっている。男らしさ、女らしさ……。美や装いの基準は二択だけではもはや定義できなくなってきたようだ。

(編集委員 小林明)

[日本経済新聞夕刊2019年3月23日付]

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