PCもしっかり収納 仕事で使える軽快トートバッグ
気分一新! 春の新作&軽快ビジネスバッグ
「新しいシーズンは新しいバッグでスタートしたい」。そんな人のために、注目のビジネスバッグをタイプ別に紹介していく。第3回に取り上げるのは、PC収納付きの軽量トートバッグ。いずれも肩掛けができるため使いやすく、オン・オフ兼用できるデザインも魅力だ。
マスターピース/荷物を整理して収納
「働き方の変化に伴い、ビジネススタイルは以前よりもカジュアル傾向にある」と話すのは、MSPCのマスターピースプレス、辻川直也氏。「そのため最近はブリーフよりも、バックパック型やトート型のバッグを使用するビジネスパーソンが増加しています」
これを受けて2019年2月に発売されたトートバッグ「AXIS(アクシス)」は、ビジネスに対応できる収納性の高さが特徴。メインコンパートメントにPC収納スペースを搭載、バッグ背面のテープでキャリーケースとセットアップできるなど、通勤にも出張にも対応する。
また、大きく開くフロントポケットは、内部に小物整理に便利な大小のポケットを備え、仕事道具をしっかり分けて収納可能。トートバッグはポケットが少なく荷物整理が難しいというイメージを払拭する設計となっている。
主素材には、PVC(ポリ塩化ビニル)をコーティングしたナイロンツイル生地を使用。耐久性の高い素材を使い、随所にレザーを取り入れたタフな作りながら、1kgを切る軽さも魅力だ。ショルダーベルトも付属する。
辻川氏によると、春の新シーズンに向けた買い替え需要から、「3月に入り、販売数が伸びている」そうだ。購入したユーザーからは、「シャツの着替えなどを入れても、カバンのキレイなシルエットが損なわれないのもいい」との声もあるという。
インケース/オンオフ兼用の超軽量モデル
アップル社公認のバッグ&ケースブランドとして知られるインケースからも、19年2月に新作トートが発売された。同社の収納性やデザイン性はそのまま、価格を抑えた「コンパス」シリーズのトートに、フライトナイロン素材を採用。もともと航空用のフライトジャケットに使用されていた素材のため軽量で丈夫。高密度な織り構造により破れにくく、はっ水加工をしてあるため水や汚れにも強い。そしてソフトな肌触りで上品な印象を与える。
デザインはカジュアルだが、内部に15インチPCまで入るPC収納を搭載。収納部の裏地に起毛素材を用いるなど、同社のバッグらしい配慮が見受けられる。多彩な内ポケット、ペットボトルを立てたまま入れられるボトルホルダー、小物収納に便利なファスナー付きフロントポケットを備え、機能面はビジネスシーンにしっかり対応する。
開口部はスナップボタン式。中身を見えないようにすると同時に素早く出し入れできる。ハンドルは肩かけしやすい長さに設計してあり持ちやすい。必要十分な機能を備えながら、わずか約300gという軽さを実現。バッグはPCや書類など荷物を入れて持つもの。バッグ自体が軽いのは大きなアドバンテージとなる。
「2月中旬の販売開始から好調に売れています。発売以来、(インケースの)トートバッグのなかで販売数は1位です」と話すのは、ストリームズジャパンのインケース広報PR、青山加奈氏。20~40代男性のオンオフ兼用バッグとして支持されており、比較的カジュアルな服装で働くクリエイターから好評だという。
ポーター/上品デザインなうえ高機能
「ビジネスシーンでもリュックやトートバッグを使うことが定着。その上で、最近は薄マチや軽量化など機能面が向上するだけでなく、素材のバリエーションも豊富になり、デザイン性も高くなってきている」と話すのは、吉田カバン広報部マネージャーの阿部貴弘氏。バリエーションが増え、ユーザーの職種やファッションの傾向に合わせて、ビジネスバッグを選びやすくなっているというわけだ。
16年から展開されている「PORTER VIEW」のトートバッグは、カジュアルな服装で仕事をしている人だけでなく、「スーツで仕事をされる方にも好評」(阿部氏)だという。
光沢を抑えたマットな質感のナイロンポリエステルツイル生地を使用した「PORTER VIEW」は、カジュアルなスタイルで仕事をするビジネスパーソンをターゲットにしたシリーズ。上質感のある雰囲気にこだわり、外装は極力ステッチを控えて、すっきりとした印象に。それでいて裏面にPVC加工を施すことで、水にも強い丈夫な作りに仕立ててある。
シンプルなルックスながら、メインコンパートメントにはノートPCやタブレット端末を収納できるクッション材入りのポケットを搭載。このほか内装にはペットボトルや折り畳み傘を収納できるポケットなどを設け、背面のキャリーバー通しによりキャリーケースとのセットアップも可能と、ビジネストートとして使い勝手に優れた機能を備えている。
「18年の店頭販売実績は、17年と比べて15%増。ビジネスリュックほど顕著な伸びではありませんが、着実な需要の高さがうかがえます」(阿部氏)
(ライター 津田昌宏、写真 野町修平=APT、スタイリング 宇田川雄一)
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