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ヒットを狙え

花王の基幹洗剤が10年ぶり刷新 洗浄力で消臭力強く

日経トレンディ

2019/3/31

花王「アタックZERO」
日経トレンディ

注目の新製品や新サービスをピックアップ、市場性や開発者の声などから、日経トレンディ記者が大胆に「ヒット予報」をする。今回取り上げたのは、花王の「アタックZERO」だ。

◇  ◇  ◇

花王「アタックZERO」 
●予想実売価格/本体ボトル(400g)税別350円前後、ワンハンドプッシュ(400g)同500円前後 
●内容量/本体ボトル400g、610g、ワンハンドプッシュ400g、ドラム式専用本体ボトル380g、580g、ドラム式専用ワンハンドプッシュ380g 
●発売日/2019年4月1日

花王は09年に発売した現行の「アタックNEO」シリーズの販売を終了し、新洗剤「アタックZERO」を19年4月1日に発売する。売り上げ目標は12月までに300億円と強気の姿勢だ。

洗剤に使われる界面活性剤は、親油性と親水性のバランスが重要。親油性を高めて汚れが落ちやすくなっても、親水性が低下すれば水に溶けにくくなる。

分子構造を工夫し、親油性と親水性を両立

そこでアタックZEROでは、「油になじみやすく水に溶けやすい」特徴を持つ新基剤「バイオIOS」を開発。従来の界面活性剤のジレンマを解消し、洗浄力を高めたことを大きくアピールする。親油性と親水性を両立する分子構造を開発したことで、衣料用洗剤では使い道がないとされていたヤシの実の搾りかすを活用できることも特徴。油脂原料を有効に使えるサステナブルな界面活性剤だといえる。

「洗濯後も残ってしまう汚れが生乾き臭の原因。ニオイのなさこそ洗浄力が高い証拠」(花王)。そこで実際に商品を試してみると、確かに部屋干しでも生乾き臭が全くしなかった。

化学繊維の油汚れに対する洗浄力を現行品と比較。「アタックZERO」では洗濯を開始してすぐに布が白くなった
洗濯後の洗剤の残り具合を調査。すすぎ前のタオルを水に浸して絞っても、「アタックZERO」は現行品と比べ水が透明のまま濁らなかった

さらに、「ドラム式洗濯機が家庭の約2割を占めるようになった」(同社)という昨今の洗濯事情を受け、「ドラム式専用」もラインアップに追加。「洗い方も水量も違えば洗剤が変わって当然」(同社)と考え、通常タイプとは成分や配合などを変えたという。水量が少ないため汚れが衣服に再付着しがちなドラム式に特化した商品だ。

通常ボトルの他、片手で注入できるワンハンドプッシュタイプも採用。洗濯物の量に合わせてプッシュ回数を調節することで、簡単に計量ができる
ヒット予報
現行品の販売終了で顧客の移行が予想されるうえ、1度使うだけでも従来品との違いが明確。ヒットは手堅いだろう。発売と同時に大規模なプロモーションが予定されており、ロケットスタートも期待できそうだ。

[日経トレンディ2019年4月号の記事を再構成]

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