多角的な視点持つのが大切 人をつないで共に育つ
東京海上日動火災保険 常務執行役員 吉田正子氏
吉田正子・東京海上日動火災保険常務執行役員
管理職として活躍する女性が仕事やプライベート、働き方への思いを自らつづるコラム「女性管理職が語る」。女性管理職が交代で執筆します。今回は、東京海上日動火災保険の常務執行役員の吉田正子氏です。
◇ ◇ ◇
今回は新人を含めた若いメンバーが育っていく上で、大切だと思っている「仕事の意味・目的を知ること」と「人と人のつながり、コミュニケーション」について振り返ってみました。
もうすぐ3月、2018年に入社された方は新人卒業が近づいています。「仕事には慣れてきたが、先輩に聞かないとまだまだ不安」と焦っていたり、「目の前のことをこなすことに精いっぱい。仕事のイメージが入社前と違い、ギャップを感じている」という声。マニュアルだけでは解決できないことや、モヤモヤとした思い、漠然とした疑問もあるでしょう。
その状況から突破し、自ら成長していくために、「虫の目、鳥の目、魚の目」の多角的な視点を持って「仕事の意味・目的を知ること」が大切です。そのためにも、職場の同僚、上司・先輩と積極的にコミュニケーションをとり、わからないことや迷うことは遠慮なく聞いて、相談してほしいと思います。
まずは「虫の目(近づいてさまざまな角度から物事を見ること)」で、自分がやっていること、やるべきことを洗い出します。時にそれを分解して、それぞれに「どうしてか」「何のためにやっているのか」と、その仕事の意味や目的を確認することからはじめます。
「いつも先輩に聞くことばかりで申し訳ない」と思うかもしれませんが、わからないことはそのままにせず、聞く勇気も必要で、先輩にお世話になった分は後輩に返せば良いのです。