検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

検索朝刊・夕刊LIVEMyニュース日経会社情報人事ウオッチ
NIKKEI Prime

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

NIKKEI Primeについて

朝夕刊や電子版ではお伝えしきれない情報をお届けします。今後も様々な切り口でサービスを開始予定です。

/

朝の勉強会は逆効果 なぜ今「ひとり朝活」が必要か

学びを成果につなげるための「ひとり朝活」主義(1)

詳しくはこちら

NIKKEI STYLE

「朝活」という言葉から、朝から活動的に人と会ったり勉強会に通ったりというイメージを持つ人も多いでしょう。しかし朝の時間は外に出て活動的にインプットするよりも、自分の人生を振り返る「内観」のほうが大切だと「朝活」関連の書籍を多数出版している池田千恵氏はいいます。具体的な「ひとり朝活」の方法を「朝活のプロ」池田氏が解説します。

なぜ「朝活」は「意識高い系」といわれてしまうのか

1つの会社で異動を繰り返し、時間をかけてプロになるのが「幸せだと信じる」「生きるためには仕方がない」と考えるのはすでに過去の話となりました。今の時代、会社が5年後に「何屋」をやっているか分かりません。異業種だった巨大企業が自社の領域に進出してきたため、あっという間にシェアを奪われてしまうということも実際に起きています。未来が全く読めないほど環境が変わってきているため、「会社に勤めてさえいれば安心」と思う人は、現役で働いている若手にはほとんどいないでしょう。弁護士や会計士といった、難関といわれる職業ほど機械化の波にのまれているのも象徴的です。

副業禁止だった上場企業や銀行も副業を解禁し始め、今や会社は、食べるために仕方なく続ける場所ではなく、「どこでも通用するスキルを磨く場所」ととらえる考え方が広がっています。過去の成功体験にしがみつく年配の上司に見切りをつけ、組織に頼らず生きていかなければいけない時代を迎えているのです。危機感を持った人たちは自衛手段として、自分の市場価値を高めるためにコツコツと勉強をはじめています。「好きを仕事にしよう」という主張が今の若い世代に魅力的に見えるのも、このような社会背景からです。

「若者の○○離れ」というのは年配が若手の行動を嘆くときの決まり文句ですが、将来が見えない今の状態では、過去の強烈な成功体験から抜け出せない年配より、危機感を抱いている若手のほうがよっぽど先を見て行動できる可能性があるといえるでしょう。多くの若手が「このままではまずい」という漠然とした不安から、資格取得の勉強や交流会などに足を運んでいます。「朝活」でスキルアップしようと、熱心に勉強会や異業種交流会に通うのもそのひとつです。私は「朝活」という言葉が一般的でなかったころから「朝活」を研究・観察・実践していますが、「朝活」がここまで広がった背景には、この「将来への漠然とした不安感」があると考えています。

方針なきインプットは迷走しか生まない

朝活でスキルアップができ、希望のキャリアを形成できた、目標を達成できた、などの声を聞く一方で、朝活している人に対して「意識高い系」と冷やかす声も耳にします。なぜ朝活している人は「意識高い系」といわれてしまうのでしょうか。せっかくのインプットがアウトプットにつながらず、言葉と実績がともなわずに空回りしている人が一定数いるからかもしれません。

今はネットで検索すれば何でも求める情報をすぐに手に入れられる時代です。何か疑問点や困りごとがあるとき、私たちは「検索窓」に助けを求めることができます。しかし、そこで目にする検索結果は、さまざまな視点でのそれぞれの真実にすぎず、絶対的な答えはありません。「会社員はオワコン(終わったコンテンツ。時代遅れといった意味)だ」「今の時代は副業だ」という意見も、ひとつの見方にすぎないのにもかかわらず、自分がよくフォローしているメディアで目にするため、世の中の全てがそういっているように勘違いしてしまうのです。

その結果「自分は本当は何をしたいのか」「優先順位は何か」などを考える暇なく、「何か動かないと」と外に解決策を求めます。腰を据えて考えるのは面倒でやっかいなことなので、闇雲にインプットに励むのです。方針なきインプットは迷走しか生みません。自分の実力と、輝いている起業家や実業家との違いは何で、今はどんな努力をすべきかと考えることをないがしろにし、一足飛びに違う自分になろうとするのです。そうすると学びと言動がちぐはぐとなり、「意識高い」と冷やかされてしまう原因となっています。

本来見直すべきは自分の価値観であり、どんな人生を送りたいかという「人生計画」です。そして人生計画は自分にしか立てることができません。しかし「人生計画」が外の世界にあると思い、それを探すために情報を求め、迷走してしまうというのが「意識高い系」の正体です。

「戦略的引きこもり」としてのひとり朝活の提案

では「意識高い系」で終わらないためには朝をどう活用すればよいのでしょうか。私は解決策のひとつとして「ひとり朝活」を提案します。「ひとり朝活」とは、朝の静かな時間に、自分ひとりで内省するというものです。一般的に外にでて交流するのが朝活だと思われていますが、あえて「戦略的」に引きこもるのです。

将来のことを考え、今後に備えるためには結局時間の使い方を見直すしかありません。「時間があったらしよう」と思うばかりでは、いつまでも時間はつくれません。唯一自分の意志次第でつくることができる朝の時間を計画的に活用し、考える時間をつくりましょう。正解を暗記してより早く処理することが評価される時代はもうすぐ終わります。AI(人工知能)やRPA(ホワイトカラーの業務自動化)といった技術が発展し、今後面倒なことは機械がやってくれるようになるからこそ、とりかかるのにおっくうでずっと後まわしにしていた「自分の頭で考える」時間を、朝イチで意識的につくることが最も必要なことなのです。

私たちはふだん「あれもこれも」を追求し、なんでも効率化することに夢中です。しかし、効率的にてきぱきと情報を摂取しているようにみえて、振り返ってみると何も覚えていなかったり、いつのまにか、「手段」と「目的」をはきちがえて、間違った方向に進んでいたりということも往々にしてあるのではないでしょうか。この連載では、自分で考える力をつけるために必要となる「ひとり朝活」の具体的方法について述べていきます。

池田千恵
朝6時 代表取締役。朝イチ業務改善コンサルタント。慶應義塾大学卒業。外食企業、外資系企業を経て現職。企業の朝イチ仕事改善、生産性向上の仕組みを構築している他、朝活で人生計画を立てるコミュニティー「朝キャリ」(http://asa6.co.jp/asacari/)を主宰。9年連続プロデュースの「朝活手帳」など著書多数。

春割ですべての記事が読み放題
有料会員が2カ月無料

有料会員限定
キーワード登録であなたの
重要なニュースを
ハイライト
画面例: 日経電子版 紙面ビューアのハイライト機能
日経電子版 紙面ビューアー
詳しくはこちら

ワークスタイルや暮らし・家計管理に役立つノウハウなどをまとめています。
※ NIKKEI STYLE は2023年にリニューアルしました。これまでに公開したコンテンツのほとんどは日経電子版などで引き続きご覧いただけます。

関連キーワード

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
春割で無料体験するログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
春割で無料体験するログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
春割で無料体験するログイン

権限不足のため、フォローできません

ニュースレターを登録すると続きが読めます(無料)

ご登録いただいたメールアドレス宛てにニュースレターの配信と日経電子版のキャンペーン情報などをお送りします(登録後の配信解除も可能です)。これらメール配信の目的に限りメールアドレスを利用します。日経IDなどその他のサービスに自動で登録されることはありません。

ご登録ありがとうございました。

入力いただいたメールアドレスにメールを送付しました。メールのリンクをクリックすると記事全文をお読みいただけます。

登録できませんでした。

エラーが発生し、登録できませんでした。

登録できませんでした。

ニュースレターの登録に失敗しました。ご覧頂いている記事は、対象外になっています。

登録済みです。

入力いただきましたメールアドレスは既に登録済みとなっております。ニュースレターの配信をお待ち下さい。

_

_

_