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山本寛斎、なぜ75歳で北極圏挑戦? ロマンが活力に 編集委員 小林明

2019/2/15

「北極に元気をもらいに行く。イヌイット族らと交流し、異文化を体験したい」と張り切る山本寛斎さん

世界的なファッションデザイナーとして知られ、音楽、舞踏、演劇などを盛り込んだ総合イベント「スーパーショー」を演出するプロデューサーとしても活躍する山本寛斎さん(75)が今年3月に北極圏を冒険する準備を進めている。「北極に元気をもらいに行く。現地に住むイヌイット族らと交流し、生活習慣や民俗衣装、食事など様々な異文化を体験したい」。日本経済新聞のインタビューに応じた寛斎さんは、北極圏への冒険を決意した経緯や具体的なルートや日程、現在の心境などについて明らかにした。

■冒険家の荻田さんと面会、「一緒に北極圏を冒険したい」

――北極圏への冒険を決断したきっかけは。

「自分の好奇心、知識欲だ。未知の場所や文化にはもともと興味があった。1970年代後半にまだ幼かった娘をベビーカーに乗せてアフガニスタンの砂漠を横断する家族旅行をしたし、その後、会社のスタッフと一緒にパプアニューギニアやチベットを旅したこともある。ただ氷点下25度以下にもなる極寒の場所を訪れるのは今回が初めて。体力には限界があるが、挑戦を通じて自分が何を感じ、どう変化するのか、今から楽しみにしている」

「冒険に関する書籍を集めていた」という山本寛斎さん

「寒冷地への冒険といえば、南極点到達を競ったノルウェーのアムンゼン隊と英国のスコット隊、犬ぞりで北極点を単独初到達した植村直己さんらが世界的に有名。これまで自分なりに書籍や映画など資料を集めてきたが、北極圏の単独徒歩行に取り組む冒険家の荻田泰永さんの存在を知ったことが、今回の挑戦を決断した直接のきっかけになった。荻田さんの著書『北極男』を拝読し、お会いしたのが昨年2月8日。対話するうちにすぐに意気投合。大いに感銘を受け、一緒に北極圏を冒険したいという気持ちが急速に膨らんできた」

■片道5キロを徒歩通勤、今年1月には旭川で耐寒合宿も

――どんな準備をしているのですか。

北極圏挑戦に向け、2019年1月に冒険家の荻田泰永さん(左)と旭川で耐寒合宿

「まずは体力を鍛えないといけないので、昨秋からトレーニングとして自宅がある東京の代々木上原から会社がある三軒茶屋までの片道5キロほどを2時間くらいかけて歩いている。また氷点下の寒さに慣れるため、今年1月に荻田さんと旭川で耐寒合宿してきた。防寒用のウエアや帽子、手袋、靴を用意し、下着を6枚も着込んで深い雪の中を動き回った。荻田さんは北極圏での経験が豊富なので色々と指導してもらっている。北極圏はどんな感じなのか。まだ少し恐怖心もあるが、だいぶイメージがつかめてきた」

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