《写真はこちらで》橋本愛さん「私のモノ語り」

「書くという行為の、紙にインクが乗る感覚を忘れたくない」と語る橋本愛さん
「書くという行為の、紙にインクが乗る感覚を忘れたくない」と語る橋本愛さん
ロルバーンノートを使うようになって、演技のレベルが上がったという感覚は?「演技のレベルは見た人が感じるものだけど、私個人の感覚としては、役や作品に対する理解と共感レベルは上がってきていると感じます」
ノートに書き出してからは、謎が面白いようにひもとかれていく。マトリョーシカの一番奥にある顔を見るために、蓋を開け続けていく感覚です
映画を見終わった後に、「21世紀の女の子」っていうタイトルの神髄が見えてくる。映画の持つ特別な力と、まだ映画で新しいことがいくらでもできるんだという希望を感じて、胸がいっぱいになりました
脚本では起承転結が整ったストーリーだったのですが、それが編集でぐちゃぐちゃになって、想像とは違う詩のような作品になっていました。これはしてやられたのか、それとも作っていく中で自然とそうなっていったのか。監督の底のなさに刺激を受けました
今はシネスチールという映画に近い質感が出るフィルムで撮っています。NATURAはISO1600のフィルムを入れると暗いところでも奇麗に撮れるんですけど、もっと物語性が欲しいなと思ってシネスチールに。街灯や信号機の光までもが印象的に映って、現実がぐっとファンタジーになるのではまっています
橋本愛
1996年生まれ、熊本県出身。2009年に雑誌「Seventeen」のミス・セブンティーンに選ばれ、同年女優デビュー。10年に映画「告白」で脚光を浴び、12年の「桐島、部活やめるってよ」「Another アナザー」などで日本アカデミー賞やキネマ旬報ベスト・テンなどの新人賞を獲得。13年にはNHK連続テレビ小説「あまちゃん」でも注目を集めた。以降の出演映画に「リトル・フォレスト」(14年)、「バースデーカード」(16年)、「美しい星」(17年)、「ここは退屈迎えに来て」(18年)など。19年1月から大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」に出演。

「21世紀の女の子」

(C)2019「21世紀の女の子」製作委員会

「溺れるナイフ」(16年)をヒットさせた新鋭・山戸結希監督が、同世代の1980年代後半~90年代生まれの女性監督14人と作り上げたオムニバス映画。「自分自身のセクシャリティあるいはジェンダーがゆらいだ瞬間が映っていること」をテーマにした、バラエティ豊かな短編が楽しめる。企画+プロデュース+監督・山戸結希 監督・井樫彩、枝優花、加藤綾佳、坂本ユカリ、首藤凜、竹内里紗、夏都愛未、東佳苗、ふくだももこ、松本花奈、安川有果、山中瑶子、金子由里奈、玉川桜 出演・橋本愛、朝倉あき、石橋静河、伊藤沙莉、唐田えりか、黒川芽以、瀧内公美、日南響子、松井玲奈、三浦透子、山田杏奈ほか 2019年2月8日(金)よりテアトル新宿ほか全国順次ロードショー

(文 泊貴洋、写真 藤本和史)

MONO TRENDY連載記事一覧
注目記事
MONO TRENDY連載記事一覧