シャンパンにVR 五感で楽しむ最新チョコレート体験

今年はプレミアムなチョコ体験を楽しんでみる。明治のVR体験(左)と世界大会の受賞チョコレート
今年はプレミアムなチョコ体験を楽しんでみる。明治のVR体験(左)と世界大会の受賞チョコレート

甘さとほろ苦さ、香ばしい香りのチョコレートは、老若男女に愛されるお菓子です。まもなく訪れるバレンタインデーを前に、今年はさらに一歩踏み込んで、その味わいを五感でフルに感じるような新しい体験をしてみてはいかがでしょうか。都内でチョコレートの奥深さに触れられるイベントや仮想現実(VR)によるアクティビティー、自宅でも味わえる世界大会受賞レベルのチョコ体験をご紹介します。

VRでカカオ農園見学 映像と音で感じるチョコレートの世界

まずは京橋にある「Hello,Chocolate by meiji(ハローチョコレート バイ 明治)」。18年11月にオープンした、大手食品メーカー明治が手掛けるチョコレートの体験型施設です。チョコレートの基本を学ぶ体験プログラムやテイスティングができるレッスンを、平日ほぼ毎日実施しています。今回は、カカオとチョコレートの基本を五感で楽しめる「ハローチョコレートツアー」(参加料金500円、13歳以上対象)に参加してみました。

360度見渡せるVRゴーグルを使い、チョコレートの原料を育てているカカオ農園を見学

座席は定員10人ほど。まずはチョコレートの歴史を学ぶアニメーションやカカオ農園の様子をまとめた5分ほどの映像を視聴し、チョコレートの原料であるカカオについて簡単な予備知識を得ます。案内スタッフの指示に従って、各座席に置かれたVRゴーグルとヘッドホンを装着。「カカオ農園の旅へ、いってらっしゃい!」というスタッフの声とともに、VR映像が始まりました。

ゴーグルの中に映し出されたのは、日本を飛び出し、空を渡ってブラジルのトメアスーというカカオ産地に向かう映像。眼下にブラジルの地を見下ろす映像は、まるで自分自身が空を飛んでいるような浮遊感まで感じられます。町の中心地では人々が往来するにぎやかな様子を肌で感じ、緑の生い茂るカカオ農園に到着すると、カカオ栽培の様子や、農家の人たちが自分に話しかけてくるようなリアルな映像はとても新鮮。もちろん、足元を見ても頭上を見ても後ろを振り返っても、現地の景色が360度広がっています。VR映像は8分ほどで終了しました。

カカオ豆からどのようにしてチョコレートになるか、案内スタッフが丁寧に解説

VR映像でカカオ農園の様子を体感した後は、チョコレートの一歩手前「カカオマス」というペースト状になるまでの工程を見学します。産地から運ばれてきたカカオ豆を選別、ローストし、皮を取り除く、すり潰す、といったプロセスを案内スタッフが解説してくれます。途中、カカオの中心部である「カカオニブ」の試食も。この日の参加者は全員女性でしたが、香ばしいカカオの香りやスーパーフードとして知られるカカオニブの味わいに、興味津々の様子でした。

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世界大会で3位に輝いた岩手の南部せんべい入りチョコ