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地酒に泡盛・焼酎 大人に贈る「和の酒チョコ」10選

NIKKEIプラス1

2019/1/27

バレンタインに、酒を利かせた大人のチョコレートはいかが。
地酒など風味豊かな日本の酒を使った「和の酒チョコ」が人気だ。
贈って喜ばれるチョコを、11人の専門家が選んだ。

■海外からも注目 味わいさまざま

チョコレートに使う酒はウイスキーやブランデーなど洋酒が主流だ。しかし、近年日本のショコラティエが手掛ける日本酒や焼酎、泡盛を使う「和の酒チョコ」が人気で、海外の作り手も注目する。

和酒コーディネーターのあおい有紀さんは「日本酒は、蒸留酒に比べてアミノ酸が豊富でアルコール度数が低く口当たりも優しい。酒好きでなくとも楽しめる」という。同じ銘柄でも種類や製法が異なるため、どのタイプを選ぶかでチョコの味わいは変わる。吟醸系はフルーティーさが上質な香りとなり、熟成酒ならキャラメル風味の奥深い味わいに。酒かすを使うと独特な風味とコクが、カカオの香りや苦みとマッチする。

日本酒をチョコに使うにあたって、作り手たちが工夫を凝らしていることにも注目したい。日本酒は洋酒に比べてアルコール度数が低く、香りが繊細。チョコと合わせると、カカオの風味が強いため、日本酒の風味を強く出そうとすると、量を増やす必要がある。だからといって、酒の量を多くしすぎると酒とチョコが均一に混ざらず、舌触りや口どけが悪くなる可能性がある。作り手は加熱、濃縮することなく、酒本来の味や香りを大切にしながら目指すチョコの味わいを実現している。

泡盛や焼酎はアルコール度数が高く、がつんとくる酒の風味を楽しみたい人におすすめだ。

ただし、アルコールが強いものもあるので食後の車の運転は厳禁。バレンタイン前は品薄になるため、お目当てのチョコは早めに注文を。

1位 ショコラティエ パレドオール
(東京都千代田区) 1410ポイント
酒の華やかさ表現 バランス秀逸

「獺祭(だっさい)ショコラ」 カカオ豆の焙煎から手掛けるオーナーシェフの三枝俊介さんは、2008年から日本酒入りのチョコを販売する。山口の「獺祭 磨き二割三分」は雑味をなくすために原料の酒米を77%削った酒で、「酒の華やかさがチョコに表現されている」(小野隆さん)。

「繊細な風味の獺祭とチョコのマッチングにこだわった」と三枝さん。中に詰めるガナッシュは、味を強く出すために酒をたっぷり入れている。酒かすも使い風味付けした。「ガナッシュのなめらかな質感がグッド。酒とのバランスもよい」(リシャール・ルデュさん)

塩をあしらったミルクチョコと、米の甘みが際立つビターチョコのセット。今回はミルクチョコを選考した。海藻のうまみが入った藻塩が、「心地よいアクセントとなって味わいを引き締めている。ミルクチョコのコーティングとガナッシュのバランスも秀逸」(瀬戸理恵子さん)。

「稲穂がついていて、シンプルながら米への敬意も感じる」(糸田麻里子さん)と包装も合わせて好評だった。(1)6個(2)2484円(3)http://palet-dor.ocnk.net/

一升瓶から獺祭を注ぎ入れ、ガナッシュを作る三枝俊介さん(ショコラティエ パレドオール、吹田市の工房)
2位 BONOBONO
(福井市) 1170ポイント
大吟醸の上品な香り 升も魅力的

「日本酒生チョコ 早瀬浦」 地元で人気のケーキ店が扱う、やわらかい食感が特徴の生チョコレート。バレンタインとホワイトデーの限定品だ。地酒「早瀬浦」の「大吟醸の香りが上品に広がる」(あおい有紀さん)。隠し味としてうまみやコク、ふくよかさがある純米酒も使い、酒の風味を引き立てた。

「口にしたとたん、しっかりと日本酒の味わいを感じる」(糸田さん)。余韻に浸れるよう、穏やかで優しい味わいのホワイトチョコパウダーをまぶした。生チョコタイプに仕上げたことも「食感はかなりやわらかく、練り切りの和菓子のよう。口溶けがなめらか」(友田晶子さん)と支持された。

「升に生チョコを入れる演出も魅力的」(小椋三嘉さん)との声もあった。(1)8個(2)1782円(3)http://www.bonobono1989.com/

生チョコはかなり柔らかいので丁寧に一つ一つホワイトチョコパウダーをまぶす(BONOBONO、福井市)


3位 ル・フルーヴ
(兵庫県養父(やぶ)市) 940ポイント
美しい艶 日本酒の甘さ溶け込む

「SENSAKURA-仙櫻-」 日本酒「仙櫻」を使用したチョコレート。仙櫻は、有機栽培した米とブナ原生林から湧出する水を使い、鉱山の坑道跡で約半年間熟成させた酒。養父市内でしか販売していない。「酒が持つ華やかでまろやかな香りがいかされている」(小野さん)

酒の風味を消してしまわないように、ガナッシュは酒と酒かすを混ぜ込んだホワイトチョコがベース。「なめらかに日本酒の甘さが溶け込んでいて食べやすい」(スイーツなかのさん)。コーティングを薄くして、酒の香りがしてからチョコが溶けるよう工夫した。「繊細な歯触り。艶よく美しく仕上げられていて、見た目も上品」(平岩理緒さん)

チョコはドーム型の酒入りと、角形のプレーンの2種類入り。プレーンは仙櫻を使ったチョコの「繊細な風味を引き立てるための口直し用」(オーナーの上垣河大さん)という位置づけだ。(1)6個(2)2484円(3)https://store.koudaiuegaki.com/

仙櫻を醸造する山陽盃酒造の6代目壺阪興一郎さんは「チョコを通じ日本酒に興味を持つきっかけになれば」という(山陽盃酒造、兵庫県宍粟市)
4位 マ・プリエール
(東京都武蔵野市) 890ポイント
酒入りジュレ 大人の味わい

「ショコラ南部美人」 オーナーの猿舘英明さんが作る「大人の味わい」(猫井登さん)のチョコ。故郷、岩手県の日本酒「南部美人 特別純米酒」を使う。ビターチョコの中は生クリームの代わりに酒を使ったガナッシュと、とろっとした食感の酒を利かせたジュレ。「口溶けとともに2層から放たれる、日本酒のきりりとシャープな香りと味が圧巻」(瀬戸さん)

「ビターチョコが男性向けの味わい」(なかのさん)。「一口で味わうボンボンショコラとしての完成度が高い。チョコ通に勧めたい」(糸田さん)。個別包装で分けやすくてよいとの声も。(1)6個(2)2451円(3)https://www.ma-priere.com/

左上から反時計回りに4位、5位、6位、6位(右2つが6位)
5位 酒商山田
(広島市) 860ポイント
こうじとカカオの風味が調和

「雨後の月 大吟醸ショコラ」 酒販店が地酒の「雨後の月 大吟醸<月光>」を使ったチョコレートを作りたいと発案。相談を受けた地元のパティスリーが作ることになった。中に大吟醸と酒かすを練り込んだホワイトチョコが入っており、「ミルキーで口溶けがよく、食べやすい」(小野さん)。

「こうじの奥深いうまみとカカオの風味がうまく調和し一粒でも満足感がある。日本酒好きのカップルで一緒に楽しんではいかが」(猫井さん)。ひと目で雨後の月だとわかるよう、コーティングにロゴを印字した。(1)5個(2)1800円(3)http://shop.sake-japan.jp/

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