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グルメ・トラベル

休日に出掛けたい アートな個性派ライブラリー 水津陽子のちょっとディープ旅

2019/1/25

■どこかの誰かが書いた手帳を読みふける 「手帳類図書室」

新宿から小田急線で3分、参宮橋は知る人ぞ知るスポット。駅近くの小道や裏路地には個性的なショップやギャラリー、レストラン、おしゃれなカフェが並びます。ここで、ユニークな体験や出合いができるのが手帳類図書室です。

人が記した手帳や日記、ネタ帳など、様々な手帳類を収集する志良堂正史さん。そのコレクション約1300冊のうち300冊ほどを閲覧できる他にない図書室は、参宮橋駅から徒歩3分のところにあるアートギャラリー、ピカレスクの中にあります。

30代・詩人の手帳の1ページ
20代・帰国子女の手帳の表紙とその1ページ

オーナーの松岡詩美さんはニューヨーク生まれ、東京芸術大学卒。卒業の翌年にピカレスクをオープンさせ、志良堂さんとはトークイベントで出会いました。

手帳の持ち主は舞台女優やテレビ番組を制作するAD、彫刻家、詩人、帰国子女や高校生など様々、中には遺品もあるといいます。多様な人生の日々が垣間見える手帳類を、志良堂さんは現代の万葉集と呼んでいます。

収蔵の手帳類はナンバリングされ、目録には持ち主の年齢や職業とともにその手帳の概要が記されます。利用者は受付後、1時間当たり500円を支払い、目録から読みたい手帳類を選びます。読み始めると夢中になり、時間延長する人も多く、平均閲覧時間は2時間。中には4時間も読みふける人もいるとか。

ギャラリーの一角に設けた閲覧スペースでは最大6人の利用が可能です。利用者の年代は20~30代が中心で、デートの途中で訪れるカップルや友人同士などが多いそうですが、手帳を持ち込む人の年齢は様々。その一部を見せていただくとそれぞれに個性があり、手帳使いにも工夫が見られます。

ピカレスク内にある閲覧スペース

実際に目にするまでは、他人の手帳をのぞき見たい気持ちがいま一つ理解できなかったのですが、そこからは日々を生きる人の姿やエネルギー、みずみずしさなどが伝わってきて思わず引き込まれます。

(左)ピカレスクの店内には多数のアーティストの作品が展示されている。(右)小野川直樹「折り鶴アート」
アーティストのステーショナリーは見ていて飽きない

ピカレスクには約50人ものアーティストの作品が集められ、小さな棚や壁、小部屋の中に小宇宙をつくり出しています。アーティスト手作りの一筆箋などステーショナリーも多数あり、見ていて飽きません。あっという間に時間が過ぎてしまう居心地のいい場所です。ぜひ、参宮橋のおしゃれなカフェ巡りとともに楽しんでみては。

*手帳類図書室(ピカレスク内) 営業:毎週土曜・日曜・祝日、午前11時~午後6時

水津陽子
合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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