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女性に大人気、フォトジェニックな「タイルの世界」

水津陽子のちょっとディープ旅

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NIKKEI STYLE

清潔感があって美しく、レトロ、モダンとさまざまな表情を持つタイル。なかでも小ぶりなモザイクタイルの生産で全国シェア80%を誇るのが岐阜県です。

2016年6月に岐阜県多治見市にオープンした多治見市モザイクタイルミュージアムは開館1年を待たずに、なんと当初目標の5倍を超える10万人が来館しました。おとぎ話に出てくるような独特な建物の外観に加えて、個性的な展示が話題を呼んでいます。特に女性には大人気です。

モザイクタイルの流し台、浴槽、かまど、銭湯の絵タイル……。小さいころに住んでいた家の記憶がよみがえる人も多いのでは。こうしたタイルたちは建物の老朽化による取り壊しで失われてしまうのが常ですが、多治見市の地元有志はこれを残そうと20年以上をかけて1万点を超える資料を収集。ミュージアムという形に結実しました。

たくさんのタイルを見るうちに、タイルをアクセントにした家具や小物のリメークや、リフォームに挑戦したくなるかも。インスピレーションがわいたら、気軽に小物の制作ができる体験工房、相談や質問にこたえてくれるコンシェルジュコーナーも用意されています。

時代を映すタイルアートの数々

タイルの原料を採掘する粘土山をイメージしたという、個性的なミュージアムの設計・デザインを手掛けたのは建築家の藤森照信氏。ミュージアムの入り口は、建物下に見える小さな木の扉です。建物の壁には色とりどりの茶わんの高台やタイルのかけらが埋め込まれています。

ミュージアムは地上4階建て。ミュージアムショップや体験工房がある1階と、最新のタイルサンプルなどを集めた情報フロアがある2階は入館料不要です。3、4階は有料展示室(入館料300円、高校生以下は無料)。最大の見どころはなんといっても最上階です。

4階へ続く大階段はまるで巨大な登り窯のような土のトンネル、その先には外光が差し込む展示室の光が漏れています。4階の展示室は、藤森氏がセレクトしたモザイクタイルの製品や絵タイルに覆われています。

壁には絵画のように絵付けや象眼タイルが飾られ、タイルアートのマリリン・モンローに1960~61年ごろの裸婦図など、時代や風俗を映した多様なタイルアートが並びます。中でも人気なのが、天井の円形の開口部に下げられたタイルのかけらで作ったすだれ。半屋外のため差し込む外光がタイルにキラキラ反射して、晴れた日にはバックに青空が見えるシンボリックな空間です。ミュージアムは特別展示を除いて基本的に写真撮影OK。記念写真を撮る人の姿が絶えません。

3階の展示室では、日本や多治見のタイルの歴史や製造工程を、貴重な資料とともに見ることができます。

ミュージアムが置かれた笠原町はタイルの町と呼ばれ、最盛期には100を超えるタイル工場が存在し、昭和30~40年代から全国に出荷されてきました。名もない職人の仕事ですが、タイルには昭和という時代の暮らしが映し出されています。モザイクタイルは昭和を知らない若い世代にとっては新鮮で、その魅力や価値が見直されていますが、町の歴史にも思いをはせながら見るときっと違った感慨があるでしょう。

家具や小物のリメーク、リフォーム相談も

2階には最新のタイルサンプルの展示、相談もできるコンシェルジュコーナーがあります。近年はモザイクタイルを使って自室をリフォームしたり、家具などを装飾する人も増えています。タイルを使ったリフォームやDIYに興味があれば、気軽に相談してみるといいでしょう。

1階には体験工房と、人気のタイル詰め放題もできるミュージアムショップがあります。体験工房ではモザイクタイルを使った写真立て作りなどの工作や各種体験コースがあり、ミュージアムショップにはお土産のほか、買ってすぐ体験工房で作れるものもあります。

見逃したくないのが、藤森氏がリニューアルデザインをした屋外の公衆トイレです。このトイレの壁のタイル張りは一般の人たちも参加してつくり上げたもの。水飲み場の水道のタイル装飾もかわいくて絵になります。

ミュージアムでは時期により特別展示やさまざまなイベント、ワークショップを開催しています。館内には飲食できる場所はありませんが、隣接する笠原中央公民館の1階にある「カフェ ド ソレイユ」ではケーキやサンドイッチ、焼き菓子、アイスなどの軽食やスイーツもいただけます。内装や家具にふんだんに使用されているモザイクタイルにも要注目です。

多治見市内には作陶にチャレンジできる窯や陶磁器のミュージアム、明治から昭和初期にかけて建てられた商家や蔵が残る本町オリベストリートなどの観光スポットが点在。モザイクタイルミュージアムと合わせて、やきもの紀行を楽しんでみては。市内では名物のウナギのほか、B級グルメの「たじみそ焼きそば」、「ころうどん」と呼ばれる冷たいうどんも人気です。

多治見駅へは、名古屋からJR中央本線の快速列車で35分(特急列車なら22分)、ミュージアムへは多治見駅から路線バスで約20分です。便数は多くないので事前にチェックすることをおすすめします。

市内企業のご協力を得て、モザイクタイルの施工例をいくつかご紹介します。毎日の暮らしで楽しむタイルの世界に触れてみませんか。

水津陽子
合同会社フォーティR&C代表。経営コンサルタント。地域資源を生かした観光や地域ブランドづくり、地域活性化・まちづくりに関する講演、コンサルティング、調査研究などを行う。

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