祭nine. 名古屋発次世代アイドル、「祭り感」が秀逸
本格志向の次世代アイドル(2)
にぎやかな音楽、ど派手な衣装、華麗なアクロバット――。見ているだけでまるでお祭りのようにワクワクするのが、名古屋を拠点に活動する「祭nine.」。2018年12月に発売したシングルCD「がってんShake!」はオリコン週間シングルランキングで1位に肉薄する2位に入るなど、今まさに伸び盛りの男性アイドルグループだ。
リーダーの寺坂頼我さんは祭nine.の魅力を「祭り感」と表現する。ライブではファンをぐいぐい巻き込んで、メンバーとファンの一体感を生み出す。その時の勢いまかせにはしない。祭り感を作り出すために、合いの手を紹介する手作り動画を事前にインターネットで公開するなど細かな努力を怠らない。
メンバーは多士済々。野々田奏さんはもともとバンドを組んでいて、将来はバラエティー番組でも活躍できるマルチエンターテイナーを目指している。子どもの頃からアーティスト志望の清水天規さんの野望は「最強になる」こと。「伝説の男」を目指すメンバーもいる。強い個性がグループの魅力に厚みをもたらしている。
「みんな全力でかっこよくてかわいくて面白くてあきない」。都内在住で20代女性看護師、ついちゃんさん(ハンドルネーム)は目を輝かせる。メンバーと交流できるCD購入者向け特典会に参加し、明るく飾りっ気のないメンバーたちの素顔に夢中になった。
「彼らの売りは勢いですから」と所属事務所のスタッフが言う通り、取材中もとにかくにぎやか。寺坂さんが「魂を動かすのは魂しかないので」とパフォーマンスにかける思いを語れば、清水さんが「出た!名言や!」と即座に反応する。19年もあふれる元気でアイドル街道を猪突(ちょとつ)猛進に突き進む。
[日経MJ2019年1月4日付]
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