
あらゆる色、スタイルへ溶け込み、合わせるだけで全体の印象が締まる。そんな黒ニットタイの効能はお伝えしたが、では、このトラッドタイを懐古でなく改古し、今どきにこなすにはどうすればよいか? オン・オフの実例をお見せしながら、着こなしのツボを解説しよう。
<<(上)「007」が愛した黒ニットタイ 装いを引き締める陰影
(下)黒ニットタイ、これがファッショニスタの着こなしだ>>
■Style 1 with GRAY SUIT/グレースーツ
コンパクトな襟とノットが、粋にこなすカギ
クラシカルなグレンチェック地のスーツに、白シャツ、ギャバジンのトレンチという、昔ながらの男性的な装いには、やはり、黒ニットタイが映える。スタイリッシュにこなすポイントは、小襟のシャツを選び、ノットを小さく結ぶこと。タブカラーのそれなら、とりわけシャープな印象になる。
グレーに白、締めに黒。男らしさにおいて、これに勝るものはない。

コート15万5000円/グレンフェル、シャツ2万2000円/ギ ローバー、鞄4万3000円/トフ&ロードストーン(以上ビームス 六本木ヒルズ)、スーツ29万円/ルカ グラッシア(エストネーション)、靴5万7000円/バーニーズ ニューヨーク(バーニーズ ニューヨーク)
【 Tie 】ROBERT FRASER/ロバート フレイザー
オーセンティックなシルク100%、大剣幅6cmの黒ニットタイ。ギュッとした触感の立体的な編み立ても、これぞシルクニットタイというもの。あらゆる装いに安心して合わせられる。イタリア製。 1万円(アイネックス)