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マンガ通の麒麟・川島明が厳選 今オススメの3冊

日経エンタテインメント!

2018/12/25

『アメトーーク!』(テレビ朝日系)など、テレビでもマンガ愛を語ることが多い麒麟の川島明。兄の影響もあり、子どもの頃からずっとマンガに親しんできたという。そんな川島に、今、自信を持って薦められる作品を聞いた。

1979年2月3日生まれ、京都府出身。大阪NSC20期生で同期の田村裕と99年に麒麟を結成。レギュラーは『リトルトーキョーライフ』(テレビ東京系)、『KEIBA BEAT』(カンテレ)など。『IPPONグランプリ』(フジテレビ系)などバラエティー出演多数(写真:吉岡教雄[BURONICA])

◇  ◇  ◇

マンガは大好きです。小説などの本は全く読んでこなかったので、いまだに心がしんどいときは、「あのマンガのあのキャラだったらどうしてたかな」とか思いますし。僕の中での生涯の殿堂入りは、要所で人生を助けてもらっていると感じる『あしたのジョー』で、あとは『ドラえもん』と『ストッパー毒島』。この3冊は今も繰り返し読むくらい本当に好きです。

僕はマンガ雑誌は一切読まない、完全な単行本派。どうしても移動が多いので、主にその時間を利用して読んでいます。最近の中でダントツに面白く、飲みの席で必ずみんなに薦めているのが、『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』です。普通の歴史マンガだったら、信長の幼少期とか、本能寺から始まると思うんですが、明智光秀の子孫だというメガネをかけた普通のサラリーマン風の人が出てきて、「私たちはずっと裏切者と言われてきましたが、その定説は本当でしょうか」と、告発みたいなシーンで始まるつかみが印象的で。

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歴史ものは好きなほうですが、「一説によると」ばかりじゃないですか。これは、その冒頭にも登場する明智の末裔の方が原案で携わっているので、主張も強く、意外性のある話ばかり。信長が暴君で、光秀がいじめられていたとか、いろいろなキャラ付けがありますが、そういう従来の印象がガラッと覆されます。

『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』は、品川駅の新幹線改札内にある本屋で見つけたという。その本屋を以前から信頼していて、必ず立ち寄るのだそう。

売れる前から『大家さんと僕』を平積みしていたり、先見の明があるというか。『信長を殺した男~本能寺の変 431年目の真実~』は、まだ2巻までしか出ていなかったときに、店頭で激推ししていて。とりあえず1巻を買って新幹線の中で読んだら、興奮して寝られなくなって、仕事が終わってからすぐに大阪の本屋で2巻を買いました。おまけページにもかなりぜいたくな情報が載っていて、人に話したくなるトピックスが詰まっています。

■架空の世界ながら共感

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『ダンジョン飯』もその品川の本屋で見つけました。飯モノって、『孤独のグルメ』や『ゴハンスキー』など、実在する店だったりコンビニ商品で実践できるものだったり、パターンが出尽くしているなか、架空の料理というのが新鮮で。僕はこと芸人に関しては「なんぼ才能があっても、メシ食って寝てるやつには勝てない」という持論があるんです。ロールプレイングの世界観を壊さず、僕のその考えと同じことを訴えている作品なので、現代日本のバイブルにしたらいいんじゃないかと思っています。

ただ、ファンながらも「これストーリーが持つのかな」と思っていました。そしたら、5巻あたりから恋愛や人間関係のドロドロが面白くなってきたんですよ。「シーズン2に入ったな」と感じているので、1度読むのをやめた人にも戻ってみてほしいですね。

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最後にもう1冊お薦めしたいのが、大阪ではテレビで見ない日はないシャンプーハットという先輩の、こいでさんが描いた『パパは漫才師』です。これはほぼドキュメント。こいでさんって破天荒なボケをやるんですけど、3人の子どものいいお父さんで、ほのぼのと、誰もが笑顔になるエピソードが描かれているんです。

でもたまに、子どもの優しさや頼もしさというか、「ハッ」と心をつかむ話も出てきて。僕も娘が生まれたばかりなので、飛行機でこれを読んでいたとき、気付いたら泣いてました。最後に出産にまつわる重い話も出てくるんです。こいでさんも勇気が必要だったと思いますし、読むほうもパワーがいりますが、1度読んでみてほしいです。

(ライター 内藤悦子)

[日経エンタテインメント! 2018年12月号の記事を再構成]

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