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食の達人コラム

オーガニックにナチュール 自然派ワインこれがお薦め エンジョイ・ワイン(5)

2018/11/9

オーガニックワインの専用コーナーも(ワインショップ・エノテカGINZA SIX店)

自然派ワインの人気が世界的に高まっている。消費者の健康志向に加え、独特の香りや味わいがワイン愛好家の好奇心を刺激しているようだ。かつては、「自然派ワインは味が今ひとつ」との声もよく聞かれたが、最近はそうした評判をあまり耳にしなくなった。「オーガニックワイン」や「ヴァン・ナチュール」など代表的な自然派ワインを解説するとともに、専門家お薦めのワインを紹介する。

「ワインショップ・エノテカGINZA SIX店」(東京・中央)では4月、店の入り口にオーガニックワイン・コーナーを設けた。フランスを中心に世界各国のオーガニックワインが約30種類。オーガニックワインを置くワインショップは増えているが、これほどの数をまとめて陳列している店は珍しい。

値段は2000~4000円が中心。店長の樋上亮さんは「『オーガニックワインありませんか』といった問い合わせが目立って増えていたため」と専用コーナー設置の理由を説明する。買い求めるのは女性客が多いという。「食全般で有機人気が高まる中、女子会などでオーガニックワインの存在を知り、興味を持つ人が増えているのではないか」と樋上さんは推測する。

オーガニックワインは農薬や化学肥料を使わずに育てた有機ブドウから造るワイン。ボトルに「オーガニックワイン」と明記するには、生産国の政府が定めたルールに従って生産し、正規の認証機関から認証を得ることが条件だ。

有機ブドウは残留農薬の心配がないだけでなく、土中の微生物の活発な働きなどで良質なブドウに育ち、ワインの味わいにも好影響を与えるとされる。実際、フランスなどの生産国ではかつて農薬が安易に使用された時期があり、それが土壌の悪化を招いてワインの質にも影響を与えたとの反省から、有機栽培に切り替える生産者が増えている。

オーガニックワインの「ジャン・レオン3055」

味わいに関しては、「やさしい味わいで体全体にしみわたるような感じがする」(樋上さん)。そんな樋上さんの一押しが、スペインの「ジャン・レオン3055」。赤、白、ロゼとあり、どれも2500円(税別)と手ごろだ。

オーガニックワインと並んでよく耳にする「ビオディナミワイン」は無農薬、無化学肥料という点ではオーガニックワインと一緒だ。だが、太陰暦にのっとって農作業をしたり、独特の肥料を用いたりするため、しばしば「神秘的」とも表現される。

競売で1本1000万円以上の値が付く仏ロマネ・コンティや、仏ボルドー5大シャトーの1つであるシャトー・ラトゥール、仏シャンパン大手のルイ・ロデレールなど世界最高級ワインの生産者が相次いでビオディナミ農法に切り替えており、今後、さらに注目が高まりそうだ。

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