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それでも親子

モデル・俳優 宮沢氷魚さん 両親と同じ温度で会話

2018/11/2

1994年米国生まれ。雑誌「メンズ・ノンノ」専属モデル。2017年俳優デビュー。今夏、舞台「BOAT」で初主演。11月3日~12月9日、パルコ・プロデュース公演「豊饒の海」出演予定。

著名人が両親から学んだことや思い出などを語る「それでも親子」。今回はモデルで俳優の宮沢氷魚さんだ。

――お父さんは音楽家の宮沢和史さん、お母さんはパーソナリティーの光岡ディオンさんですね。

「親は仕事が忙しく、家を空けていることが多かったので、長男の僕が早く大人にならないといけないと思っていました。両親との仲は良い方だと思います。反抗期もありませんでした。子どもの頃から良い意味で厳しい親で、箸の持ち方などマナーや礼儀を注意されていました。今となってはとても大事なことを教わったと思っています」

――家族との思い出は。

「子どもの頃家族で行った数少ない旅行のことは今も覚えています。父の出身地の山梨に行くことが多く、父と弟と温泉につかりゆっくり過ごすのが好きでした。男3人で野球など他愛もない話をするのが楽しかったですね」

「僕が入っていた少年野球のチームに、父はたまにコーチとして来てくれていました。僕は内野手で弟が外野手。父が教えている外野を見ると、他の子にも結構厳しく指導しているんです。貴重な休日を割いて、家族で過ごす努力をしてくれていたのだと思います」

――芸能界を目指したのは両親の影響ですか。

「芸能界が好きではない時期もありました。親は不在が多いし、運動会や授業参観に父がいないのが子ども心にはつらかった。でも、中学3年の時に父のライブへ行ったら『やっぱり格好いいな』と。お客さんの中には、泣いている人も盛り上がっている人もいる。多くの人を感動させる夢のある仕事だと、自分も興味を持ちました」

「大学に入学した後、やはり芸能界にチャレンジしたい気持ちが湧き、今の所属事務所に履歴書を送りました。両親のことは書かなかったですし、親には相談しませんでした」

――今年は主役を務めたほか、舞台「豊饒(ほうじょう)の海」に出演しますね。

「主役の舞台は両親とも見に来て、感動したようです。初めて認めてくれたように思いました。それまでは上から助言するようだったのが、同じ温度で話してくれるようになりました。最近は、たまに親に会うと、役に悩んでいるという気持ちをぶつけています。特に母には色々話します。答えを求めているわけではないのですが、分かってもらえる安心感は大きいです」

「両親からは『謙虚でいなさい』ということと、自信を持つことの大切さを言われます。二人ともやりたいことをなし遂げるための努力は惜しみません。生半可な気持ちではやっていけないことは、両親から学びました」

――これからどんな姿を見せたいですか。

「仕事には悩みや挫折がつきもの。そこからはい上がり、より強くなって成長していく姿を見せたいです」

[日本経済新聞夕刊2018年10月30日付]

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