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日本awa酒協会の認定式に出席した久慈氏(右)

また日本酒好きな外国人は、和食ファンであったり、もともと日本ファンであったりする場合が多い。こういう人は大人になってから箸の持ち方からトレーニングして上手になったのだ。日本人には当たり前のことでも、「もし接待などで外国人が箸を上手に使っていたら、ちゃんと褒めてあげることが大事」と久慈氏は指摘する。

「お箸を上手に使われるなんて、(和食のテーブルマナーもしつけられた)ご両親がきっと素晴らしいのですね」と、本人より家族をほめると、特に喜ばれるという。

さらに大事なのは食事の最初の1杯だ。シャンパンで乾杯という店も少なくないが、それだとその後はどうしてもワインという流れになってしまいがちだ。一方、日本でも瓶内で2次発酵させたクリアなスパークリング日本酒のawa(あわ)酒を製造している。「和食店やすし店などでは特に、日本酒のawa酒で乾杯して、その後、様々な種類の日本酒を楽しむという流れを定着させたい。日本酒は国酒なのだから」と久慈氏は語る。

日本酒のawa酒で乾杯するのを広めたい(右が久慈氏)

南部美人はこのawa酒に力を入れ始めている。2016年設立の日本awa酒協会は「世界中の乾杯を日本酒のawa酒に!」という活動をしている団体だ。awa酒を製造する蔵元で結成し、今年は15蔵元まで増えた。南部美人も参加しており、「SAKE COMPETITION」のスパークリング部門で、同社の「あわさけスパークリング」は2017年から2年連続で1位を獲得した。

日本酒の「未開の地」にいち早く日本酒文化を売り込み、市場を開拓し続けてきた南部美人。今後も、地道に日本酒を造り続ける蔵元の哲学を踏まえつつ、「世界中で日本酒がもっと愛されるようにまい進したい」(久慈氏)と意気込んでいる。

(GreenCreate 国際きき酒師&きき酒師 滝口智子)


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