NIKKEIプラス1

2018/10/7

何でもランキング

6位 一乗寺中谷(京都市) 460ポイント
和洋融合 京都の味わい

絹ごし緑茶てぃらみす お茶や豆乳、白あんなど京都ならではの素材を洋と融合。京都の茶舗・柳桜園の緑茶は抹茶で練り、風味を引き立てた。チーズはあっさりした酸味のあるフロマージュブランを使用。丹波産の大納言小豆と黒豆、北海道産うぐいす豆をあしらい、和の趣を強調した。「和風素材を使っていて見た目も斬新」(鈴木兼介さん)、「クリームは羽のように軽やか。高級和菓子のような包装はサプライズ感がある」(猫井さん)。インターネット販売は4カ月待ち。店頭でも販売している。

(1)1640円(2)1個(3)http://ichijouji-nakatani.com/

7位 クリオロ(東京都板橋区) 390ポイント
甘さ控えめ ダイエット中にも

スリム・ティラミス 1人分(3分の1カット)あたりの糖質が約3グラムと甘さが控えめで、ダイエット中の人にも向く糖質制限ティラミス。砂糖は不使用。サントス・アントワーヌシェフは「甘いものを我慢している人にも食べてもらいたい」と話す。チョコレートスポンジ生地にはコーヒーをたっぷり染み込ませ、山形県蔵王産のマスカルポーネを使ったムースは滑らかな食感。スプーンで全ての層をすくって一口で食べるのがおすすめだ。「カットしたときの断面がとても美しい」(鈴木さん)。

(1)1890円(2)1個(3)https://www.ecolecriollo.co.jp/

8位 森田製茶(京都府木津川市) 340ポイント
受注後にひく新鮮な抹茶

宇治抹茶ティラミス 京都府南部、木津川市の茶農家が作るティラミス。甘みがあり、マスカルポーネとの相性もいい茶の品種「おくみどり」を使用。茶の苗を植えるところから収穫、加工までを自社で担う。受注後に石臼で抹茶をひくため、新鮮な抹茶の風味が味わえる。「抹茶の味が濃厚で、ムースとのバランスもよい」(川島さん)、「香りのよさや苦みを存分に生かしつつ、ティラミスらしさもしっかり表現している」(原さん)など、抹茶の風味を評価する専門家が多かった。

(1)1650円(2)3個(3)https://www.moritaseicha.com/

9位 伊藤久右衛門(京都府宇治市) 320ポイント
「爽やかな渋み」生むバランス

宇治てぃらみす(宇治抹茶) 世界遺産、平等院の近くに店舗を構える宇治茶専門店の人気商品。石臼でひいた抹茶のほろ苦さとマスカルポーネ、スポンジに浸した抹茶シロップの甘みのバランスにこだわった。「抹茶のほろ苦さがクリームのミルキーな風味と合わさり、爽やかな渋みを感じる。食べる前から期待感が膨らむ」(下園さん)、「抹茶の緑色のスポンジとクリームの色のコントラストがきれい」(村山さん)。「宇治抹茶」のほか、「ほうじ茶」「玄米茶」の3つの味が楽しめるセットも販売。

(1)4320円(2)6個(3)https://www.itohkyuemon.co.jp/

10位 ティラミス専門店アークイラ(さいたま市) 270ポイント
滑らかで繊細 追求した一品

シルキーティラミス・オリジナル ティラミス専門店が滑らかな口溶けと繊細な甘さを追求した一品。北海道産マスカルポーネや生乳、青森県産の卵など国産食材にもこだわる。カカオ75%のビターチョコレートで仕上げ、ヘーゼルナッツをあしらった。フレーバーは「オリジナル」のほか「ストロベリー」なども人気。「甘みと苦みのバランスがいい」(並木さん)、「シックな『大人用スイーツ』。食感は軽やかでディナー後でもペロリと食べられそう。甘いデザートワインと合わせたい」(猫井さん)。

(1)1060円(2)2個(3)http://aquila-sweets.jp/

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ランキングの見方 数字は選者の評価を点数化。店名(所在地)、本文冒頭に商品名(1)税込み価格(送料別)(2)個数(3)店・販売サイトのURL。スタイリングは西崎弥沙、撮影は岡田真。

調査の方法 専門家の推薦を基に、取り寄せが可能なティラミス21品をリストアップして試食会を開催。専門家12人が試食し、スイーツとしての完成度、見た目のワクワク感、自分へのごほうびとして食べたいかなどの観点で1~10位まで順位を付けてもらい、編集部で集計した。

今週の専門家 ▽川島理(ファミリーマート デリカ食品部デザート・アイスグループ)▽下園昌江(お菓子研究家)▽鈴木兼介(東京製菓学校教育部洋菓子課)▽瀬戸理恵子(フードエディター・ライター)▽並木麻輝子(料理ジャーナリスト)▽西田郁子(チーズルームアカデミー専任講師)▽猫井登(お菓子の歴史研究家)▽原亜樹子(菓子文化研究家)▽平岩理緒(「幸せのケーキ共和国」主宰)▽藤田統三(ラトリエ モトゾー シェフ・イタリア菓子歴史研究家)▽ベリッシモ・フランチェスコ(料理研究家)▽村山なおこ(菓子コーディネーター)=敬称略、五十音順

[NIKKEIプラス1 2018年10月6日付]

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